生まれ変わるなら ～意味深な話～ #7

オレの名前は御手洗リュウジ。
生まれたときからオレの運命は決まっている。ある特定の任務をこなすためだけに与えられた命。そういっても過言ではない。

オレの任務は重大だ。オレがいなくなると多くの人が困惑するだろう。だから、オレは24時間体制で待機しているんだ。え？大変じゃないかって？そりゃあ大変さ。だが、頼ってくれる人のことを思えば大したことはないさ。

そんなことより、俺はまたしても複雑な気持ちでいる。何故だって？これを見てくれ。

俺達をカゴに入れて待機させてくれる、その心遣いに感謝したい。これだけあれば、ここを訪れる人々が絶望の淵に立たされることはないだろう。しかし、その横には中途半端に交換され呆然としている俺がいる。途中で交換するにも限度っていうものがあるだろう…
何故、俺はこんな中途半端な使用感でここに放置されているのだろうか…

俺が芯のあるヤツに生まれ変わるのは、まだまだ先の事になりそうだ。

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マガジン『生まれ変わるなら ～意味深な話～』

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