生まれ変わるなら ～意味深な話～ #8

オレの名前は御手洗リュウジ。
生まれたときからオレの運命は決まっている。ある特定の任務をこなすためだけに与えられた命。そういっても過言ではない。

オレの任務は重大だ。オレがいなくなると多くの人が困惑するだろう。だから、オレは24時間体制で待機しているんだ。え？大変じゃないかって？そりゃあ大変さ。だが、頼ってくれる人のことを思えば大したことはないさ。

そんなことより、俺としたことがトラップにはまり囚われの身になってしまった。それも全て中途半端な使われ方をしたモノだ。犯人はそういった趣向があるのだろうか…

冗談だ。実際は秘書の仕業で、住民の共同トイレのペーパーをある程度使われたら交換する仕組みになっているようだ。中途半端な俺たちは、防災センターのトイレで使命を果たすことができるのだ。ありがたい。

俺が芯のあるヤツに生まれ変わるのも近い……か？

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マガジン『生まれ変わるなら ～意味深な話～』

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