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(造形活動)のびのびのじかん 2023/1月「段ボールチップで遊ぶ」

のびのびのじかんとは?

児童発達支援事業、放課後等デイサービスを行う「社会福祉法人つみき」施設内で月に2回開催している課外造形活動です。
活動の講師を私が務めており、毎月テーマも考えています。テーマはある上で「脱線しても良い」「完成させなくても良い」「無理に作らなくても良い」という形で、何より一人一人が居心地の良い空間となる事を大切にしています。活動には小学生から高校生まで総勢20名以上在籍しています。


今月の活動


1月は大量の段ボールチップを用いた活動でした。

今回は、NPO法人 Artist Collective Fuchu(ACF) さんのラッコルタ– 創造素材ラボ- という取り組みで集まった素材を譲っていただきました。

Artist Collective Fuchu[ACF] は、府中市の文化生涯学習課と市民提案型協働事業「ラッコルタ – 創造素材ラボ-」を始めます。地元企業に不要な部材を提供していただき、それらを表現のための創造素材として新たに活かす仕組みづくりです。アーティスト主導のワークショップを通じて、子供や大人が素材から発想した表現活動に取り組む予定です。環境を意識したリサイクルにとどまらず、身近にあるモノを違う視点から捉える機会を重視しています。不要になったモノが創造的な学習を通じて有用な教材となり、またそれが人を育てる媒介ともなっていくようなプロジェクトを目指します。

https://acf-tokyo.com/raccolta/raccolta/

企業廃材を創造素材と言い換えて活用する取り組みは素敵です。快く譲っていただいた上に、活動の見学(参加)にも来て頂きました。


子どもたちの反応



箱いっぱいのダンボールチップ。切れ目と折り目が入っています

初回はダンボールチップに加えて、組み合わせて使えそうな素材も色々と用意してみました。


はじまってすぐに、一人の子が箱をひっくり返す。


他の子も一緒になってチップを散らす。教室内がチップだらけに。
どうなるだろうかとしばらく見守っていると、すっきりしたのか、すぐに各々の創作に戻っていきました。

びーっと伸ばしたセロテープにチップを貼っています


チップを人形に見立てて、おままごと。クラフトボックスがおうちに。


いろいろまぜておべんとう。美味しそう


キラキラ素材をくっつけてジュエリーボックス?


ボンドとテープでぐるぐる巻きのオブジェ


シールが好きな子が多いので、こっそり自作シールを混ぜてみたら…


2回目

2回目はダンボールチップ以外の素材を極力減らして反応をみてみました。


きょうりゅうと"にゃんこ"


色鉛筆で感触を味わっている?


ひたすらテープで繋げて、100両編成の電車!


別の電車好きの子。私が作った踏切を電車に見立てて走らせていました。


スタッフと一緒に箱いっぱいにわっかを作っていました


まとめ

シンプルな素材ゆえに、子どもたちの反応もバリエーションに富んでいました。見慣れない素材が大量にあるだけで授業はほとんど成立することを改めて感じた次第です。

ACFさんに許可を頂いたので、このダンボールチップはのびのびの時間だけでなく、様々な教室で活用していこうと考えています。


おまけ

のびのびのじかんに通う子どもたちの活躍は、普段通っている学校にも影響を広げているようです。嬉しい事に「学校内で表彰されました」「学外展に選抜されました」というお声を耳にしました。

毎月のテーマ案こそ私が考えているものの、子どもたちがのびのびと活動できるためには、施設の方と外部ボランティアの理解・協力なくしては成り立ちません。私の講師としての理想の務めは、全体をリードするのではなく子どもとスタッフの併走を見守る事なのではないかと感じます。

他人の評価が全てではない事は百も承知ですが、活動が良い形で波及するに越した事はありません。そのためには活動の様子を外に発信し、子どもと併走する大人を増やしていく事も、私の務めなのかも。
……なんていうと仰々しいですね。つまりはずぼらな私をも奮い立たせようとする子どもたちのエネルギーが、いかに凄まじいかという話です。

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