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創作エッセイ

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創作活動に関することや、制作を通じて感じたことをまとめています。 過去記事も時々加筆修正しています。
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#イラストエッセイ

(制作の中で)美術は救いではなかった

【タイトル絵 「オリーブを喰む鳥(部分)」】 美術(創作活動)のおかげで今の自分や生活があると思っています。 そのくせに、未だ「美術(ないし創作行為)とは何だろう?」という、感謝よりも懐疑を抱きながら過ごしています。元々がひねくれているせい、あるいは真剣に考え抜いていないからではないか(両方の可能性もある)とも思うのですが、以降の文はその辺りを一旦棚に上げ、もう1つの要因と思われる美術に「救われた」原体験が稀薄である事を掘り下げてみようと思います。 美術鑑賞とわたし 小

(雑文)感覚のバルブ

先日、小沢健二のライブ「So kakkoii 宇宙 Shows」に行ってきました。 本来は2020年6月開催予定だったのが延期され、2年越しの開催。 購入したチケットは持ち越し。席番号もそのままでした。 久々にライブへ行ったため、自分の中の感覚制御弁(バルブ)が緩んだ実感があります。弁が緩んでいるのは体の中がすーっとして心地良いものの、緩みっぱなしだと日常生活がおぼつかなくなる実感があります。ライブは「生活に戻ろう」という言葉(合図)とともに閉幕したにも関わらず、私の弁はま