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北海道遺産シリーズ(9)〜開拓使時代の洋風建築(時計台、豊平館、清華亭など)
北海道にだって歴史がある。そんな歴史をたどり、未来へ紡いでいく北海道民の宝物。そんな北海道遺産を自身の足(車)で巡り紹介しようとおもう。なお、記事作成にあたって、『北海道遺産 完全ガイド』北海道新聞社 を参考にさせてもらった。
10/67個目の紹介。今回は少々大作。開拓使時代の洋風建築。
開拓使とは、明治2年(1869年)に設置された、北海道の近代化を担うための行政の組織。明治15年(1882年)までの13年間という短い期間ではあるが、北海道発展のために存在した。
開拓使は省と同格の中央官庁の一つで、初代長官は、佐賀藩主の鍋島直正さん。2代目は東久世通禧(ひがしくぜ みちとみ)さん、3代目は黒田清隆さん。薩摩藩の方で幕末に活躍し有名なひと。北海道にも縁が深い。
この時代の開拓使はいろいろとゴタゴタが多く、それについては割愛(機会があれば、書いてみたいが)。
本題の洋風建築だが、13年間の開拓使の時代に作られた建築物のうち6つが札幌市内に、現存している。それらが北海道遺産として認定されているというわけだ。
開拓使時代は、欧米の先進技術を取り入れられているとはいえ、建築物は和洋折衷のものもあり、なかなかの趣である。
時計台
言わずとしれた、札幌時計台。クラーク博士が設立した札幌農学校の演武場として、明治11年(1878年)に落成したもの。観光地として有名で、さらにビル街のど真ん中にあって、がっかりする観光スポットのワーストランキングにも入ることが多いが、殺伐としたビル街に佇む、明治初期の建築物はある意味で、清涼剤のようで、僕自信は悪くないと思っている。
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★マークは、北海道のシンボルマーク。
豊平館
開拓使によって建てられた洋式のホテル。明治14年(1881年)に竣工。現在は、すすきのの南に位置する中島公園内にあるが、当初は大通り沿いにあったということだ。落成直後に明治天皇の宿泊所となった。内部の一般公開や貸室も利用できるのだが、コロナの影響で制限があるのが現状(2022年8月現在)。
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清華亭
北大キャンパスの南に偕楽園という公園があった。明治4年(1871年)の開設で、園内は工業製品の試験場や、サケ・マスの人工孵化場など産業振興の施設であった。清華亭は、その中の休憩所という位置づけで建築され、こちらは和洋折衷の趣となっている。内部は一般の人も見学できる。
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旧永山武四郎邸
北海道の開発に尽力した、軍人で華族の永山武四郎さんの邸宅として、明治10年(1877年)に建設された。和洋折衷の建物である。サッポロファクトリーの近くにあって、見学も可能で、カフェとして利用されている箇所もある。
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旧黒岩家住宅(旧簾舞通行屋)
定山渓を通って、有珠に至る本願寺街道の休憩所として、明治5年(1872年)に建てられた。その後は黒岩さんという方の住宅として使われた建物。現在は郷土資料館として公開されている。
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北海道大学植物園博物館
明治15年(1882年)開拓使が廃止となる年にできたのが、北海道大学植物園博物館(開館時の名称は開拓使札幌博物館)。現在の北大植物園の中にあって、博物館として利用されている。植物園に入園することで見学可能。入ってすぐのヒグマの剥製に圧倒される。現役の博物館建築物としては日本最古のものである。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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