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夢のその先へ

2022年9月25日
この日、僕はまた一つ夢を叶えた。
2015年に就労移行支援事業所で知ったピアサポート。
そこから僕はピアスタッフとして働く夢を叶えた。
ちなみにそれまでの経緯はこちらに記してあります。

しかし夢というのは叶えて終わりではない。
あくまでもそこは通過点で叶えた瞬間から過去になる。
けれどそこまで考えるのはなかなかに大変で僕自身、
その先を考えていなかった。
ただ漠然と故郷である宮崎県でピアサポート活動ができたらなぁくらいは考えていた。
しかし結果としてピアスタッフという僕の夢は砕け散り挫折感だけが残ってしまった。
故郷どころか今の生活すら成り立たなくなってしまい夢を描いたことすら後悔するような時期もあった。

昔から言われているようにあらゆる物事には光と影がある。
その中でも夢は劇薬や切れ味鋭い刃のようなもので扱いを間違えると大惨事を引き起こすと僕は思っている。
だから失敗したときのしんどさというのは半端なものではなく希望のかけらさえ残っていなかった。

自分がピアサポーターとして何をしたいのか、
いやそもそも向いてるのかとか何とかグルグル頭の中を駆け回るだけで答えの出ない日々が続いた。
実に不愉快なメリーゴーランドだ。
そんなときに仲間を通じて参加することになったのが
大阪大学教授の蔭山正子さんによる
「精神障害者が語る恋愛と結婚とセックス」の企画だった。

この企画に参加する中で僕はカミさんとの関係が強みになっていることを実感しつつ、これが特殊になっていることが問題だと考えるようになった。
さらにこの本がきっかけで2019年から蔭山さんは精神障害者の恋愛支援に関する研究として
愛する力を磨くピア学習プログラム「あいりき」を始動させた。

僕も研究メンバーとして仲間とともに参加させてもらいテキストやプログラムについて意見を述べたり改善点を洗い出して少しずつ形を整えていった。

この頃、僕は地域活動支援センターで非常勤をしていたけれど精神障害者の支援が地域移行と就労ばかり重点を置く流れに対して疑問を抱いていて「結婚生活を謳歌している健常者スタッフ」とやたらぶつかっていた。
働くことができていなければ他の権利が認められないかのような支援計画は奴隷契約みたいなものでバカバカしくなってきていた。

もっと生きていることを実感できるようになってもらうのが支援であってそこを抜きにしたり端折ってしまうことで逆効果になっているケースをたくさん見てきた。
「働きたい」は支援者への建前で本音は友だちがほしい、恋人がほしいという人にたくさん出会ってきた。やりたくもないことをやらされて失敗するのは時間の無駄でしかない。
無駄は省くに限る。
ってことは地域活動支援センターで働いてるのも無駄だなと見切りをつけて僕はあいりきの活動に専念しつつ楽しい人生の支援を模索していた。

その時にふと思ったのが
「宮崎であいりきを開催できたら夢が叶うな…」ということだった。

その夢が2022年9月23日から9月25日にかけての3日間で叶った。

あいりきがスタートしてから3年。

「いつかは津々浦々で実施したいね」なんて話をしていたけれどこの1年で福岡で3回、都内で1回、宮崎で1回、横浜ではたくさん。

11月には滋賀県での開催も決まっている(僕は行かないけど)

言ってしまえばあいりきメンバーの夢も叶ったようなものだ。

みんなが1つの方向を向いて同じ熱量で進んでいった結果だと思うと改めて夢を持つことの大切さを感じている。


けれどこれで終わりじゃない。

僕にとっては1つの通過点。

次の夢を探してまた挑んでいく日々の始まりだ。

そんな僕の次の夢は宮崎県に移住すること。

願わくばピアサポートで生活したいけどまだまだ難しいと思う。

けれど僕はオンラインで在宅支援と居場所支援を兼ねたハマッチャを作り仲間と共に設立から毎週休まず続けてきたし、

あいりきで遠く離れた地での活動を仲間と共に開拓してきた。

だからたぶん仲間の力を借りれば次の夢も叶うと思っている。

そこが茨の道だろうが地雷原だろうが僕は進む。

だって1度きりの人生だし僕の生き方は僕にしか決められない。

もちろん不安はあるけれど気にしていたら何にもできなくなっちゃうからね。


さぁ…とりあえず今週は遊び呆けて来週からまた頑張ろう。

やってやるぜ!

Rock'nRoll!

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