子供の頃、羨ましがられたけど、ひとりっ子ってそんないいものではないかな。

「ひとりっ子っていいよね」とか「なんでも思い通りでしょ」とか「ひとりっ子だからな…」とかよく言われてきました。
羨ましがられたのが半分とひとりっ子だから空気読めないね的なネガティブなことが半分くらいで。

「ひとりっ子だから…」と言われるのが好きではなくて、人一倍空気を読むようにしていたし、わがままだと思われないようにも気を遣ってきたし、とにかくひとりっ子と見られたくなかった。

それにみんなが思うほど、ひとりっ子だから何でも買ってもらえたり手に入れたわけではないし、親にいっぱい構ってもらった感じもない。兄弟喧嘩はなかったけど、だからといって毎日平和だったわけでもない。
むしろ、話し相手になってくれたり、お下がりくれる兄とか姉、面倒だなと思っても慕ってくれるからかわいいなと思う妹や弟が欲しかった。


それにこっちからしたら大人になるにつれ、ひとりっ子である恐怖が増してくる。


親の介護とか家の始末。


これ、ぜーーーんぶ自分に降りかかってくる。
相談できる人も分担してくれる人もいない。


まぁ…ひとりっ子だから親も独り占めよね。

職業柄、いろいろな家族を見てきたから、必ずしも子どもたちがみんなで協力して親の面倒を見ているってわけではないし、縁を切ったっていう人たちもいる。


でも、そうはなりたくないから、こんな不安も出るんだろうね。


今更だけど、兄妹が欲しい。
身寄りが欲しい。



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