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『それぞれの孤独のグルメ』 感想

今回は、珍しくテレビドラマの感想を少し書きます。

テレビ東京系列のドラマ
『それぞれの孤独のグルメ』(2024年10月〜12月期の作品)

これまでの『孤独のグルメ』シリーズの世界をそのままに、主人公の視点を変えた物語で新鮮な印象でした。

直向きに仕事に臨む職人たちの生き様を丁寧に描いていました。

第一話は、中華料理屋の店主が主人公でした。
これまでは脇役になっていた料理人を主役側に押し上げることで、それぞれが主役で、脇役などいない、同列の主役たちで、この世界は溢れていることを教えてくれているようでした。

また、これまでの『孤独のグルメ』の要所となる、従来の主人公・井之頭五郎の「店」を選ぶ場面や「食す」場面は、これまで通りで、視聴者の期待を裏切らず、丁寧に描かれていたのも嬉しいところでした。

さらに、途中にあった、おまけのような、河原での石投げの場面は、昭和の刑事ドラマにありそうで、笑わせてくれつつも、中華料理屋の店主を演じた太田光の演技が、あえてぎこちない動きを魅せていたかのように、光っていました。
しかも、『ルパン三世』の次元大介や銭形警部と少し被って見えた気がします。

とある河原にて。旅の途中には休憩したくなります。その先にある未開拓の定食屋も魅力的でした。



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