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夢から覚めて

夢だったらよかったのに。そう思うに違いない。
男に振られた時だってそうだ。人生で本当に悲しくて辛い次の朝は
あー。現実なんだ。夢じゃなかった。と心が破裂しそうになる。

それが自分の人生において、自分がいなくなると宣告された次の朝も
きっとそう思うに違いないと
目覚めに父のことを想った。

父は、朝4時頃に毎日起きる。
目覚めて何を思ったのだろう。
まだ辛いだろうな。
自分の心を精算する力は人間はどのくらいの時間をかければ落ち着くのだろう。
例えば、振られた時は3ヶ月だと思っている。
3ヶ月。死ぬほど辛い。
でも、自分の死期が近いと知ったら?人はどれくらいで
前向きに転換できるのかな?
振られた時と比べられるのは、心外だろうが
私にとって、現実一番辛く、すぐに感情移入できるのがそこしかない。

父は一度、膀胱癌を患っているが、それとは違うのは自分でもわかっているだろう。きっと、今回のは本当に恐ろしいと思っていると思う。

先日行った整体院で、人間を破滅させるのは「恐れとなんとか」とか言っていた。
そう。恐れは悪魔にとって、一番のごちそう。
恐れを解放してしまえば、きっと新しい世界が見えるはず。

昨日、7年一緒にいるパートナーと少し泣いた。
パートナーの母は、同じ膵臓癌で亡くなっているからだ。
彼が34歳の時に。
わかって1年で亡くなった。
だからとても辛いと。

泣いてしまうとコントロールができなくなるから
時折来るエモーショナルな感情を泣くのを我慢していたのに
カレが先に泣くから溢れてしまった。

今日の父はどんなんだろう?
後で、顔を出してみよう。

両親の家は、ここから車でも、電車でも1時間くらいなのだ。



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