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まだあった 昔、書いた落書き

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昔、書いたものがもうちょっとあったので、『昔、書いた落書き』第2弾。 (『サヨナラ』が最後の作品です。)
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記事一覧

『サヨナラ』

ダラリと垂れた腕がライブの終わりを告げていた。 指先に貼り付いたピックが重力に逆らえずに…

no1048
2年前
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『言葉と夢』

ふたりの間には、もう何年も封印している言葉がある。 それは甘美にしてとても危険な言葉。 口…

no1048
2年前
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『毒入りのチューインガム』

「たべる?」 何をするともなく公園のベンチに腰掛けていた私に チューインガムの包みが差し出…

no1048
2年前
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『insecticide』

殺虫剤中毒の俺は、毎日いたたまれない夢を見る。 うなされるのには慣れてしまったが それでも…

no1048
2年前
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『メッセージはいつもの場所に』

いつものお前といつもの朝にいつもと同じ夢を見る なぁ うん 会話はそれだけでこと足りると…

no1048
2年前
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『僕は君の腕に抱かれ少し眠る』

水平線の彼方にさえ漆黒の闇が訪れ 星は数えるほどしかなく月も顔を出さない 遠くの船の灯り…

no1048
2年前
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『だるまさんがころんだ』

「だ~るまさんが、こ~ろんだっ」 「・・・」 「だ~るまさんが、こ~ろんだっ」 「・・・」 「だ~るまさんが、こ~ろんだっ」 「・・・」 彼はまだずっと向こうにいて、その足はまだ 一歩も動いていない。 しかし彼の手は、鬼である僕のすぐ後ろまで来ている。 僕は再び彼に背を向けると、目を閉じて数えだす。 「だ~るまさんが、こ~ろん・・・」 「切~った」 彼の声を僕は聞くことができなかった。 彼は僕の立っていた大きな木のところまでやってきて 地面に転がる僕の頭を拾い

『父の道具』

さほど広くはない父の机の上は様々な道具に溢れ、 それでも一見して整理されているように見え…

no1048
2年前
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『染み』

染みは壁のいたる所に存在する。 しかし、俺が探し求めているものはただひとつ、 悲しみに黒く…

no1048
2年前
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『ノイズ』

大きく見開いたキミの瞳に映る僕の目に涙 二度と光が宿らないことは誰の目にも明らか ひねく…

no1048
2年前
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『○○』

胸の痛みに耐えかねて こんな時間に眠れずにいる こぶしを握り締めたくらいの空虚 こめかみ…

no1048
2年前
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『涙は旅立ちの時まで』

未だに汗をかくよ 泉は枯れてしまったというのにね 緑は色褪せて昔の面影をとどめてはおらず…

no1048
2年前
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『腹黒い太陽と不器用な僕』

腹黒い太陽が僕の目をまっすぐに覗き込んで言う 「この先もずっとそうして生きて行くのかい?…

no1048
2年前

『ボクの夢』

ボクの夢はボクの夢として夢のままで それは油のプールの底を歩くがごとく 伏し目がちな黒目がちの瞳は 外を眺めているように見えて実は内を見ている 翼は空を飛ぶためのものだと決めつけてはいないか 塔は住むためにあるとは到底思えない 木の葉を隠すには森に隠せ 想いを隠すにはどこに隠す? 目が覚めるのと目を覚ますの間には 埋めることのできない深い溝があり ボクは今その中でキミが来るのをじっと待っている なんだか眠くなってきたよ そろそろ目覚める時間だ