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ライラック杯審査員【とのむらのりこ賞】特選六句🌸

「みんなの俳句・短歌・川柳大会」が大好きです。みん俳が俳句と出会わせてくれました、みん俳があったから俳句が大好きになれました、素晴らしいnoterの皆さんと繋がれました。

創作を通して巡っていく交流にどれ程力を貰い癒されていることでしょう。四季を通して皆と同じ時間を共有出来る体験はとても大切な宝物になっています。

ライラック杯のテーマ
「私らしい、私になる」

みん俳はひとりひとりの作品をとても大切にしている大会です。ひとりひとりの表現は私らしい私だけの作品で、それぞれに輝いています。その輝きに触れるとき同じ時代を生きて、同じ場所に集えていること、言葉を交わしていることにとても感謝しています。

あなたが詠んだということが、何よりも大切なこと。わたしの作品もあなたの作品も世界にひとつだけのものです。

ひとりひとりの作品は、
ひとりひとりの輝けるもの。
とても大切なもの。

そして、好きにもひとりひとりの気持ちがあると思います。

創作の持つチカラ!

救われる気持ちがあることを自己満足かもしれませんが、お伝えしたい、そう願いクルーをさせてもらったりチルドレン部の活動もさせていただいています。

「あなたの句が好きです」

伝えられることがとっても嬉しいです。正直、審査員をさせていただくのは腰がひけてましたが、かっちーさんにチルドレン部を代表してとおっしゃっていただきお世話係代表として、今回は務めさせていただくこととなりました。力不足なところも多々あるかと思います、私が俳句をはじめたのはみんなの俳句大会、アポロ杯からです、審査できるチカラは到底持ち得ていません。素晴らしく力のある句に出会っても素晴らしさに気付くことができぬかもしれないのです。私が出来ること、精一杯の私なりのですが誠実さをもって向き合わせていただきました。


いつもの「あなたの句が好きです賞」となんら変わらない気持ちで、好きな気持ちをお伝え出来たらなと思っています。


どうぞ、よろしくお願いします❤️


ライラック杯 審査員
【とのむらのりこ賞】

特賞 つるさん


花冷えや物忘れてはじつとして


一瞬の瞬きのような、だけれども物忘れという言葉の奥にある抱えているものだったりを自分の身に思わず置き換えていました。立ち止まり考えを巡らせる、思いがけなく気温が下がった日に。明日は暖かな陽気になるだろうか、暖かくなるころには思い出せているだろう、忘れていたなにかを。

春の中の静寂と揺らぎ。
とても美しい一句。


二位 チズさん

薔薇の芽や舌にころがす金平糖


これからたっぷりの陽を浴びて、水を吸って、ぐんぐん大きくなっていく。葉っぱよ、成長するのだ!花を咲かせるのだ!金平糖はエネルギーともとれるかもしれないが、薔薇といえば棘だろう。小さな棘が出来かけているのを滑らかにするように金平糖。

「薔薇の芽」と金平糖の使い方、一見で惚れちゃいました。


三位 しろともさん

誰彼の片便りかな石鹸玉


どこにたどりつくのか風に吹かれるように願った場所へはいかれずに、手紙は届かぬままで。どこに想いはいくのかと石鹸玉を目線で追っているかのよう。もしかしたら、届かぬところにいるあの人からの石鹸玉かもしれないと想いをはせます。

石鹸玉が、私の心の中にふうわりと届いたように感じた一句。



四位 シャビさん

殺し屋のコスプレのまま抱く子猫

子猫の小ささ、やわらかさ、細い毛、なにもかもを、その命の輝きを、可愛らしさを、殺し屋のコスプレのまま抱く。子猫の持つ圧倒的な可愛らしさをこれでもかと感じる一句。

弱きものに手を差し伸べるひとは、もしかしたら殺し屋のコスプレをしているかもしれないですね。


五位 稲置連さん

花冷えの学生便覧へ折り目


花冷えの頃に学生便覧に目を通して折り目をつけていき、新たな学びに向けて背筋がピンと伸びている姿勢のようなもの、よし、今からやるぞというような心意気を感じる一句。

私もアラフォーながら、新たな学びを始めたばかり。同じく学生便覧に折り目をつけたので、実感としてもとても惹かれました。


六位 ふぅ。さん

春愁やギュッとホイップ絞る午後


いい俳句。春愁 季語がいきている!なんとなく愁いている、なんとなくでもない愁いもある。それらを全てギュッと ギューーー絞り出そうではないか、せっかくの春なのだから。

私にもギュッと絞り出したい愁いがある。ギュッとホイップを絞り出して手放したいなと思いました。


アポロ杯に参加させていただいた時、まさか、審査員をさせていただく日がくるだなんて思ってもみませんでした、素敵なことも起こるものですね。

俳句を詠み、嬉しい記憶、愛おしい記憶はやさしいカタチとなって作品となり、辛かったこと、悲しかったこと、手放したいことは、スッと一旦の区切りを詠むことでつけれてきています。

俳句が好き。
仲間が好き。
みん俳が好き。

たくさんの好きを、ありがとう。


ぷはっ、
めーっちゃ緊張して震えて出してます😂😂 

ちなみに、ちなみに、この記事は予選前に書きました。という事は!決勝にこの中から三句、そして二句が大賞という素晴らしい快挙をこっそり成し遂げていたのです!

あたしの胸アツ感は尋常ではなく、この文章をその感動のまま書いているのです。自分が好きな句を皆さんも好きと❤️なんて嬉しいのだよ、嬉しすぎました😭😭😭

ありがとうございました💖

特選六句とさせていただいた方の中には交流のない方もいらっしゃいます。もし良かったら、一言いただけますと嬉しく思います(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾🤲



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