『怒りについて』 - セネカ

 途中でやめた。冗長で一本調子だし、現代での評価に堪える内容じゃない。悪文というか、書いてあることは割と明快かも知れないけど構造が悪い。
 紀元前の哲学者の著作が現代でもガンガン響くなんてそう簡単にあるわけなかった。やはり人文学は進歩しているのだと確認できる。仏陀やキリストが別格なだけで、あのレベルの偉人がそうそういるわけがない。

 岩波の、兼利琢也訳のやつ。他二篇が入ってるがそっちも読んでない。多分もう読まない気がする…! そんな暇じゃないし、金と時間どっちが勿体ないかと言ったらやはり、あまり面白くもない本を読んでる時間(と集中力)の方が惜しい。じゃあ買わなければいいのに。さすがに勿体ない気がする。図書館で軽く読んでいれば買わずに済んだ。

 なんとなくどこかで聞いたこのタイトルがずっと印象に残っていて、読まなければならない気がしていたのだった。自分はこれを読まなければならないという運命的なものを感じていた。しかし期待していたものとは違った。残念だ。
 引き続き積ん読を消化していきたい。がんばらなければ。

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