マガジンのカバー画像

歴史読書記録、歴史メモ

29
運営しているクリエイター

#木簡

史料学メモ

史料学メモ

木簡の史料的特質
『岩波講座日本歴史21巻』14~15ページ

同時代の第一次史料である。考古遺物の年代観に絶対年代を与え得る。また、古代における漢字文化の受容・変遷の実像が直接反映している。

日常的史料である。正史と異なり、六位以下の下級官人たちの情報も多く、彼らの実態がわかる。平城宮での毎日の食事の実態が伺える。

地方的史料でもある。人や物の動き、地方の地名・人名・産物の実態を物語る。

もっとみる

【講座メモ】秋季特別展・特別陳列「飛鳥宮と難波宮・大津宮」の見どころ解説

2014年10月25日
場所:奈良まほろば館
講師:橿原考古学研究所附属博物館 主任学芸員 重見 泰 氏

以下、備忘録。

・現在の明日香村は結構広い範囲だが、古代の「飛鳥」はかなり限定された狭い地域を指す。
・飛鳥宮跡 上層部の調査が続いている。
・東方遺跡 道路を作る際の調査で井戸が発見され、この中に、平安期の土師器があった。小治田宮(603年推古朝)と墨書されていたので、この辺りが小治田だ

もっとみる