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七十二候にまつわるエッセイ

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季節の小分類である七十二候をきっかけにしたエッセイを、ほぼ毎週週末に更新しています。
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2024年7月の記事一覧

第三十四候 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)

大きな蝉の声で目が覚めた。 昔から、意図的でない大きな音が苦手で、車や電車の音が近くで聞…

第三十三候 鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)

暑い。暑くて、外に出ると体力気力が失くなっていく。太陽の強さに、いつもより日月(じつげつ…

第三十二候 蓮始開(はすはじめてひらく)

若葉の柔らかさを、優しい友の手のように感じる。早朝、蓮が花開くこの候、増し土をしたフィカ…

第三十候 半夏生(はんげしょうず)

「そう考えると、死ぬということも、キノコがまた菌糸に戻るように、「ひとつ」に戻っていくこ…