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嫁だけEDについて考えてみた

そういえば、嫁だけEDって概念的には何となく分かるんだけど、踏み込んで紐解いてみたことなかったなと思い、それに挑戦してみる回。

尚、我が家の旦那が嫁だけEDだというのは私の憶測なので、もしかしたら嫁だけじゃないEDかもしれないけど、今回は旦那は嫁だけEDという前提で話します。

嫁だけEDについて考えてみようと思ったのは、私的セックスレス漫画優秀作の1つ、『あなたがしてくれなくても』(双葉社)を読み直していて気になる表現があったからです。

『あなたがしてくれなくても』の勝手なあらすじ
結婚5年、旦那起因で2年続くセックスレスに悩む、34歳の「みち」。旦那「陽ちゃん」にはたびたびセックスレスについて不満を伝えるが、そのたびに議論から逃亡する陽ちゃん。
そんな中、酔った勢いで同僚の新名さんにセックスレスであることをぶちまけると、何と新名さんも嫁起因のセックスレスに悩んでいると言う。
初めは傷ついた「同士」として距離を縮めていく二人だが・・・?

『あなたがしてくれなくても』はみち目線の物語なので、旦那は結構クズな感じに描かれているのですが、読み直していて思った。


あれ、
もしやこの旦那のクズさを4割減くらいしたら、うちの旦那なのでは…?
程度はともあれ、方向性は同じかもしれない。
だったら、陽ちゃんが歯に衣着せず言っている言葉に実は真実が隠されているのでは?

そう考えて読み返していて、私が気になった陽ちゃんの言葉はこちら。

(カフェで、注文したアイスコーヒーを前に陽ちゃんが思ったこと↓)
もう味も臭いも全部わかってる
それに加え
喉も渇いてないのに
飲めって言われてるみたいなんだよなぁ…

多分、これな気がする。

でもこれじゃ抽象的すぎる。この言葉を論理的に紐解いたらどういうことになるんだろう。というのを考えるのが今回の趣旨。
前置き長くてすみません。

この陽ちゃんの言葉はいくつかのポイントに分解できるので、分解して考えてみる。

まず簡単な方から。

「喉も渇いてないのに
飲めって言われてるみたいなんだよなぁ…」

これはね、「プレッシャーに弱いんです」ってことですよね。
でもどうやら男性はそうらしいですよね。まぁ女性はね、何か結局どうにでもなるんですけどね、男性は勃たないとできませんしね。
女性としては、話し合いたいと思うんだけど、結果プレッシャーかかっちゃうと逆効果だしなーとか思いますよね。

次。こっちの方が大事。

「もう味も臭いも全部わかってる」

これはつまり「全部分かっちゃってて新鮮味がないから興味が沸かない」っていうことですよね。

考えてて、ここが一番難しいと共に核心に近いと思いました。

色々考えたのですが、この部分については下記の2つの本能的な観点から議論できるのではないかと思います。
① 狩猟本能
② 生殖本能
ということで1つずつ見ていきます。

まず、「狩猟本能」という観点から。

「新鮮味」って嫁本人が新しくなくても行為自体に求められるじゃないですか。でも陽ちゃんの言葉を紐解くと、本体に新しさがないとダメってことだと思うんです。これはつまり、「手に入れてしまったものには興味が沸かない」ということかと。

狩りの時代においては、「殺して手中にする(獲物を食べる準備が整う)」が「手に入れる」だったと思うのですが、さて、では現代において、「手に入れる」とはなんぞや。

前に同年代の既婚女子同士で話をしていた時に、我が家の旦那は市場価値が結構高めという話の流れの中で
「結婚なんて紙一枚のものだし、いつ離婚されてもおかしくない」
と言ったら、友人に
「え、結婚したんだから旦那はもう手に入ってるじゃん。離婚されるかもとか何で考えるの?」
と言われたことがあり、衝撃でした。

でも多分、うちの旦那もそう思ってる
「狩猟本能」って人間の本能だから、これって人間として備わってるんじゃないかと思っており、男性だからとか女性だからとかいうことではなく、そう思ってる人多いんだろうな。

しかしこの時代、普通に考えて「結婚=手に入る」ではないよね??

日本では3組に1組、アメリカでは2組に1組が離婚する時代。
昔と違って女性もめっちゃ働いているから経済的なしがらみもなければ、実家のメンツが…なんていう時代でもない。
おまけに我が家は子供もいない。

離婚しようと思ったら明日にでもできるよね?

ではその状態で何で「手に入った」と思ってしまうのか。
私にはよく分からないんだけど、そう考える思考自体が「狩猟本能」なのかも??
人によって備わっていたりいなかったりするものを、「本能」と呼ぶことにはちょっと抵抗があるので、これはもしかすると「狩猟民族的思考」という感じなのかもしれない。

次、「生殖本能」の観点。

人間は「優秀な子孫を残すため」に「優秀な遺伝子を求め続ける」ものらしい。そうなると男性は「多くの子孫を残すために、特定の相手に固執しない」、かたや女性は「子供を産むまではその人に固執するが、子供を産むととたんに興味がなくなる」という事象が発生することになるらしい。これは男女の生殖における役割の差によって起こると。

そうすると男性は「次々と新しいものを試したい=古いものに興味が持てなくなる」女性は「子供を産むまでは相手を逃さないために、精神的なつながりを創ろうとする」ということになるのではないかと。

これは私的にはめっちゃ説得力がある。
(なぜなら我が家いまこの状態だからですけども。)

ここで陽ちゃんの言葉のおさらいです。

もう味も臭いも全部わかってる
それに加え
喉も渇いてないのに
飲めって言われてるみたいなんだよなぁ…

つまり、
「もう味も臭いも全部わかってる」
=「手に入れちゃったものではなくて次の優秀な遺伝子を求めたい」
「喉も渇いてないのに飲めって言われてるみたい」
=「プレッシャーかけられるとさらに無理になる」

これが嫁だけEDの真実?

でもそしたらさー、結婚制度に則ると、優秀なDNA産まれづらいってことになるよね?この制度って本能に照らし合わせると成り立ってなくない?

ということで、次回改めて選択肢の見直しと、最近考えている新しい選択肢について。


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