NARUTOのキャラなんかむかつく話

少年ジャンプの漫画といえば「友情、努力、勝利」をモットーに掲げた週刊漫画であり、"DRAGON BALL" "ONE PIECE" "NARUTO" "BLEACH" "HUNTER×HUNTER" など様々な名作漫画を生み出している、。私の年齢(25)的に上記に掲げた漫画が少し平成の香りがするのはご容赦いただきたい。令和の名作といえば"鬼滅の刃"や"僕のヒーローアカデミア" "呪術廻戦"がといったところか。
当然上記のようなバトル漫画だけでなく"黒子のバスケ"や"ハイキュー" "アイシールド21"といったスポーツ漫画や"DEATH NOTE" "暗殺教室" "いちご100%"などバトル漫画以外も充実している。

さて、最近NARUTO(以下ナルト)を読み返したわけなんですが、あまりキャラが好きになれない。これは個人的によるものだと思うが、友人にちらっと聞くと同意が得られたので書いてみようということになった。今回は比較としてDRAGON BALL(以下ドラゴンボール)とONE PIECE(以下ワンピース)を上げる。考えてみたところ、前者はthe王道といった感じで後者は少し他作品と毛色の違うことも分かった。

①作品の概要について

さて、それぞれの作品に関してですが多少ネタバレが含まれる。ご容赦いただきたい。

ドラゴンボールは主人公・孫悟空のバトル冒険漫画であり少年期にはラスボス・ピッコロを撃破。そして青年期にはピッコロが味方になりベジータを撃破。このベジータも半ば味方になり敵を撃破していく。完結済みであり、主人公・孫悟空、ライバル・ベジータ、であり、メインヒロインといった恋愛要素はあまり登場しない(チチと結婚したため)。

ワンピースは主人公・ルフィの海賊バトル漫画である。ルフィ率いる麦わら海賊団の仲間たちと悪い海賊や海軍を相手する。いまだ完結していないため書きにくいところはあるが、現在最終章だ。ドラゴンボールと異なり、敵から味方といった描写も少ない(強いていうならニコ・ロビンやボン・クレーなのだろうが、メインの敵キャラではなかったため印象が異なる。インペルダウン編での脱走から頂上戦争では過去キャラの共闘が見られたが一時的なものである。)。また、ライバルといわれるとぱっと思いつかない。対照的に描かれているのは黒ひげなんだろうが、これはライバルというよりラスボスなんだよなー。むしろ、ゾロとサンジがライバル的ポジションであって、ルフィ自体の関与が少ない。コビーやバギーといわれてもピンとこない。

ナルトは主人公・うずまきナルトによる忍者バトル漫画だ。悪い忍者を倒す物語だが、他2作品と異なり、1つのストーリーのみで話が完結している一応、中忍試験編や第四次忍界大戦などで区分けできるが、一貫してライバル・うちはサスケを軸としたストーリー構成になっている。つまり、ワンピースはラフテルを追い求める1つの物語といいつつ、現地の問題を解決する(無視してもラフテルに支障がない)が、ナルトは暁と戦うのも、大蛇丸と戦うのも1つの物語に集約されている。主人公・うずまきナルト ライバル・うちはサスケ メインヒロイン・春野さくら サスケに関してはラスボスではないがラスボスみたいな立ち位置とまあ、基本敵キャラとして単独行動している。

②敵キャラの魅力について

敵キャラの魅力について話したいと思う。主人公が魅力あるのは当然のことであり、読者は感情移入しつつ読む。一方、敵キャラは主人公に倒される存在なので基本は感情移入されにくい。まあ、だいたい世界征服だの悪いことばっか考えてるしそりゃ当然。しかし、改心し次章から味方になったり、悪事の裏側にはこんな秘密が・・・という悪役キャラは魅力がぐっと上がり、漫画全体の魅力が上がる。前者はドラゴンボールのピッコロやベジータが該当する。ナルトでは我愛羅が該当するが、ワンピースでははっちゃんやニコ・ロビン、ボン・クレーとかなのか。なんかワンピースの寝返りキャラはパンチ弱いなあ。ラスボス感というか、つええやつが味方になった!という感じがない。後者のような、寝返るわけじゃないけど魅力のある敵キャラについて考えよう。ドラゴンボールだと、うーん、思いつかない。というより魅力ある敵は仲間になっているからなあ。ワンピースだとコビーやガープとか主人公に元から接点のあるキャラ、藤虎のようなキャラも印象に残る。ナルトだとうちはイタチがいい例である。裏切者(裏切者ではない)というキャラはバックグラウンドが明かされると惚れてしまう。能力面で魅力的なキャラは各々いると思うが個人的要素が大きすぎるためいったん割愛する。

③うちはサスケというキャラ

ここで、うちはサスケという難しいキャラの話をしたい。ここで先に言うと私はうちはサスケが嫌いである。このキャラは味方から敵になり、主人公一派は改心させようとしている。この構図は週刊少年ジャンプとしては非常に奇妙に感じる。主人公たちは世界を守るために戦う。これはドラゴンボールでもワンピースでもブリーチでもヒロアカでも変わらない。そのためスケールの大きな話がサスケを介することで矮小に感じられてしまう。それにこだわっているキャラ達にいつまでそんなことしてるねん!とツッコミを入れたくなる。他には、うちはイタチを倒してから木の葉の里を滅ぼすと決める即決さよ。なんかこういう感情描くのサボってない?すごい脳が足りないキャラに見えてしまう。
結局はうずまきナルトVSうちはサスケの構図を作った時点で善と悪なわけだから片方のキャラは受け入れられにくいと思う。引っ張りすぎ土肥野もあると思うが、10年ほど暴れまわったやつが改心しましたとか言っても「いや、え?」ってなるよね。
ナルトのように1つのストーリーを描いた物語としてはヒロアカがある。うちはサスケにあたる爆豪勝己も、味方としてうまくやってるがあいつ、あんだけデクいじめてたよな?という思いが募ってしまう。同じ理論でナルトの春野サクラもあんだけナルト嫌ってたのに頼りっぱなしかと少しもやもやしてしまう。
これは私の心が狭いだけかもしれないが、、、。なろう系からつながる成り上がりストーリーは昨今、支持されるが週刊少年ジャンプと相性が悪いのかなーとおもってしまう。「家庭教師ヒットマンREBORN」は成り上がり系なのに臭いところを無くして調理できている点で感服する。周りにいい奴が多い。獄寺隼人みたいな主人公を慕う人が身近にいたのもあるだろうが。

色々話を脱線してしまったので結論を急ごうと思う

まとめ

①1つのストーリーで完結する漫画はキャラの拡張性が少なく、魅力ある敵キャラなどが生まれにくい
②成り上がり系の漫画では、主人公にひどいことしたやつらがしれっと仲間にいてモヤモヤすることが多々ある⇒春野サクラ
③キャラの感情を描くことを丁寧に行わないと、感情移入できないキャラが生まれる⇒うちはサスケ

結果として、感情移入できないうちはサスケのためにみんなが頑張るスケールの小さいストーリーとなってしまい、よくわからなくなってしまった。

やっぱり、リボーン最高!

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