初めてホットヨガに行った話

こんにちは、nnsです。

昨日、生まれて初めてホットヨガなるものに行ってきました。
ずっと気になってたんですが、体がかたい私には難しいんじゃないかと心配だったんですね。
家でヨガの動画を一緒にやってみても、先生みたいな綺麗なポーズにならないし。大体は悪魔召還しそうなポーズしてる。

じゃあなんで体験してきたのかというと、安くなってたからですね。
元々そこのジムの方の利用者だったので、利用者限定の割引期間、みたいな。
しかもタオルとウェアまで貸し出ししてくれる。いたれりつくせりじゃーんって感じです。

ジムに着いて規約というか割引の細かい説明を受けたあと、準備をして列に並びました。
周りは、自分と同年代か、さらに年上の方が多かったですね。
スタジオの中に入って、私が一番に感じたこと。

「サウナかな?」

この中に一時間いるって意味わからんし、さらにヨガ?ヨガやるの?何?と混乱しました。
もちろんすました顔をしています。「ほう?ふっ、よかろう。どうということはない。お手並み拝見といこう」という表情で「はいバスタオル設置!設置!ここ私の陣地!入ってきたら暴れる!買ってきた水がもう温かくなってるーーー!」と考えてました。

コロナで定員数が少なくなっていますが、蓋を開けてみると満員には程遠く、かなりゆったりスペースを使用できる環境でした。
私が陣取ったのは一番後ろの真ん中。先生の動きを正面から見れるし、後ろに人がいないところに位置することで「前の奴やべぇな」と思われることを防ぐ為。完璧な陣形(?)

準備時間が終わり、先生が入ってきて挨拶をしたあと、彼女は言いました。

「初めてホットヨガを体験される方、いらっしゃいますか?」

というか、遅れて先生の発言を理解しました。
遠くて声が聞こえないんですね。よかれと思って後ろに行ったのに、完全に裏目に出てる。
一拍遅れて「あ!初めての人いるか聞いてる!」と気付いた私は、慌てて手を上げました。

「じゃあまず△△(聞こえなかった)のポーズから」

先生は私達に背を向けて胡坐をかきました。

「え???????無視?????????」という気持ちに心を支配され、完全に出遅れました。
先生の説明はところどころ聞こえないし。周りを見ながら先生の説明の補足をするしかありませんでした。

しかしポーズ自体は簡単です。
今回私が参加したのは中級者向けのコースで、「初めは絶対初心者コース!」と思っていた私は絶望したのですが(予定がどうしても合わなかった)、ちょっとずつ緊張が解れていきました。
自分にできるかな、という不安がちょっとずつ解消されたので。

心に余裕ができると水分補給まで上手にできるようになります。温くなったスポーツドリンクを口に含み、次回は常温の水を持って来ようかなと検討したり。

プログラムは進んで行き、足のむくみを解消したり、リンパの流れを良くするセクションが始まりました。
先生は言います。足の裏をしっかりとグーで叩きましょう、と。説明は聞こえませんでしたが、まぁなんか良いみたいです。足つぼマッサージとかあるしね。
このとき、私は完全に間違った張り切り方をしていて、「強く叩けば叩くほどいい」という思いに取り憑かれていました。
胡坐を崩して足首を固定し、勢い良く拳を振り下ろします。

ッッッパァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!

やらかしました。完全に。発砲騒ぎか?と言いたくなるくらいの爆音がスタジオ内に鳴り響きました。
しかし、ここで「ごめんなさい」と言ったら私が犯人だとバレてしまうので、私は何食わぬ顔で足の裏を軽い力で叩き続けました。

右を見ます。おばさんが私を見てます。
左を見ます。お姉さんが私を見てます。

私を見るな!!!!!!!!

両サイドの方々には、完全にバレていることを察し、心の中で足に語りかけます。「お前、スタジオでは静かにしろよ!」と。
語りかけてから、「学校では静かにしてって言ったじゃん!」って言いながらマスコットキャラクターを鞄や筆箱にしまう現代ファンタジーの主人公みたいだなって思いました。
彼らは別の存在に語りかけてるからまだいいけど、うちは自分の足なんだよな。ただの足。

プログラムはどんどん進んでいき、徐々に息が上がっていきます。もちろん周りの人はクールにしてます。
本当にね、コロナ大嫌い。このホットヨガ、マスク必須なんですよね。当たり前と言えば当たり前ですが、マスクのせいでスーパーしんどかったです。

あと15分くらいで終わるところで、四つん這いになりました。その状態で片足を後ろに伸ばして、今度はその足を曲げて胸のところに持ってくる。この動きが鬼畜でした。何回か繰り返すんですよね。
私は先生の「はい、膝を戻してリラックスして」という言葉を待ちました。

何度か繰り返したあと、先生が「最後~もう一回~」と言いました。地獄が終わる……そんな気持ちで、最後の一回をやり遂げました。
そして先生は言いました。

「はい、じゃあ後ろに伸ばしてる足を曲げて~足の裏が天井を向いています~」

なんで?

膝付かせて。
ねぇ。

なんとかこのセクションをやり過ごしましたが、翌日以降の筋肉痛を想像すると気が重たかったです。体も重いのにね。心身ともに重い。辛い。

激ヤバセクションが終わると、横になるよう指示され、照明が落ちます。
目を瞑ってリラックスするよう言われます。
私は確信しました。ようやく訪れた救いの瞬間だと。
まぁもう残り時間も無かったですからね。
このまま時間終了まで体を休める、と。きっとそういうことだと。

目を瞑って、私は考えました。
大変だったけど、面白かったなぁと。
偶然じゃ絶対にしないポーズをたくさん取って、汗かいて。

「~~~~して、右横を向きまーす」

!!?!?!?

先生何か言ってた。
どうしよう。
物思いに耽っている間に、何か指示があったのは確か。
部屋が真っ暗だから、周りの人の動きを盗み見ることもできない。

悩んだ結果、私は聞こえた部分だけを実行することにしました。
横を向こう。私にできる精一杯は、これだけ。

パッと、いきなり照明が点きました。
視線の先、私の右側にいるおばさんは、膝を抱えた状態で丸くなって横寝してました。
体育座りでそのままコロンと転がってる感じですね。

私?
死体みたいに倒れてました。
周りを白いチョークで囲われてそうなポーズ。

多分、私の左隣の人は「いやなんで胎児のポーズに一人だけ死体混じっとんねん。産まれる前の生命に死者混ぜんな」と思ったと思います。
うちだって死体になんてなりたくなかったよ。



ヨガ、良かった~と思って、みんなにもおススメしたくて体験を書き出してみたんですが、この体験を総括して面白いと思えてた自分のメンタルの強さに驚いてます
筋肉痛は、思ったよりも無いです。まぁまだ翌日なので。私の場合、高校生の頃からなので老いた感じはしないんですが、強い筋肉痛のピークは2日後なんですよね。
今から明日が怖いです。

目標は週2回!
これからも頑張ります〜。

サポートして下さったらそれは全て私の肉代に消えます。