2024/3月読んで面白かった本
3月は39冊読んだ、が、オープン戦が始まって野球観戦行ったり配信見てたりをしていたのでガッツリ読んだ気がしていない。ただ1日1冊は最低読もうと思って、その気力が続いたのはよかった。隙間時間にコツコツ読んだ。なおエッセイと小説ばかりで一切の自己啓発本とお勉強系には手を出さず、気楽に読書をひたすら楽しんでた。マジの娯楽。
1.黒祠の島(小野不由美)
だいぶ前に読んだのにきれいさっぱり忘れていたので、新鮮な気持ちで読めた。小野さんの「屍鬼」が因習を内から見たものとするなら、黒祠の島は外から見たものなのかなと思ったり。屍鬼も今年のうちに読み直したい。
2.蜜蜂と遠雷/祝祭と予感(恩田陸)
読もうと思いつつ手が伸びずにずるずると積読していた作品。読む前にせっかく映像があるんだからと映画を見てみたんだけど、悲しいまでに恩田陸要素はないわ、4人の群像劇なのに亜夜だけが主人公のようだし、というより亜夜の性格違いすぎない?(原作読んであまりの違いにびっくりした)とか色々思うところがあってもやもや。
原作はきちんとすっきり終わっているので人に勧めやすい恩田陸本として最強の一冊だなと思った。でもなんだかんだあの風呂敷なげっぱよくわからん終わり方も嫌いではないので、これが恩田陸作品で一番好きかと聞かれるとNOなんだけども。
個人的ハイライトは、亜夜が明石に貴方のピアノが好きと本人に告げるシーン、かなり目頭が熱くなった。いろんなタイプの才能と才能のベクトルの大小があるけど、どんなに辛くても苦しくても止めたくなっても続けられるってそれこそが才能だよね、なんて思ってたら恩田先生がインタビューで続けることが才能とズバリ仰られていた。
続編的スピンオフ短編集として「祝祭と予感」も面白かった。課題曲<春と修羅>を作曲した菱沼の、作曲するきっかけとなった話が断トツで好き。
似たような天才vs努力型優等生が描かれたの恩田陸本としては、「チョコレートコスモス」もよかったのでおすすめ。こちらは恩田陸版ガラスの仮面。
3.BLEACH Spirits Are Forever With You Ⅰ-Ⅱ (成田良悟)
ドン・観音寺の決め台詞が「spirits are always with you」なワケ。察して。成田良悟が大天才すぎてずっとワクワクしてた。勇気は世界を救い、英雄と持て囃された男は本当に英雄だったし、真の英雄に成るんですよ。BLEACH原作好きな人にこそ読んで欲しい。
4.MAZE/神原恵弥シリーズ(恩田陸)
神原恵弥シリーズの一作目。<人間離れした記憶力を持ち、精悍な面差しながら女言葉を繰り出す魅惑の凄腕ウイルスハンター・神原恵弥>、もうこれだけで面白いのが約束されてる。恵弥のキャラクターがいい。のめり込んで読んだ。「MAZE」→「ブラック・ベルベット」→「クレオパトラの夢」とシリーズを読み進める毎に面白さが増していく。今連載中の「傾斜のマリア」も発売されたら絶対読む。本当は小説推理のバックナンバー追いかけて読もうかと思ったんだけど、2019年から結構な冊数になってしまうので諦めた。早く読みたい。
4月も引き続き恩田陸を読むつもり。刊行本全制覇するのが目標。
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