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何者

頭の中にあるうちは何でも傑作なんだって。でも思えはその中から出られないんだって。

今その傑作を誰かに伝えたくて、文章を書いている。その中から抜け出すために。

会社員になって思った。
何者にもなりたくない。学生の中では紛れていたかったけれど、この社会の中では紛れていたくない。唯一無二の存在になりたい。

「わたくし」について友達が書いた就活中の文章を思い出した。私は就活していないからわからないけれど、真っ直ぐな人に憧れやすい時期だってのは痛いほど分かる。夢と現実は違う。働くことへの定義みたいな、社会適合者かどうか、夢を売る人になるのか。田舎のこの町で働くことが大人になることだと思って就職した自分にとって、夢を追うのは都会の人間だけだって、どこかで思ってたし、どこかで見ないようにしてた。でも近くにも夢を追っている人たちがいて、理想と憧れの対象の人たちを見つけた。そんな今でも自分は安定したこの会社員という枠から抜け出したくない気持ちはあるが、夢を追う人への見方はかなり変わったと思うし、やっぱりそっち側に行きたいなとも思う。でも今のスタイルのまま頑張るのが自分だ。

自分を見失わないなんて不可能だ。

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