浦和レッズの可能性

 今シーズン、ここまでの浦和レッズには大きな欠陥があった。逆に言えば、最後のピースとして、ストライカーの存在だ。

 それを補うかのように、見事にベガルタ仙台戦で大活躍を見せたノルウェー人新加入FW、ユンカー。あの素晴らしいゲームでは、彼の可能性と、浦和レッズのリカルドスタイルについて、大きく考えさせられるゲーム内容だったかもしれない。

 ユンカーは身長もあり、かなり体格に恵まれている。しかし、Jリーグでよく見られるような、「がっちり、身体能力系」かと言われると、明らかにそうではなかった。どちらかと言うと、ヨーロッパ人ストライカーらしく、動きと、体の向きで相手を釣り、自分の有利な状態で勝負を持ち込む。この1試合を見ただけでも、如何に、海外で点を量産してきたのが良く理解できるプレーぶりだった。

 レッズの得点源として、ユンカーが確立するには、間違いなく、周りの選手に委ねられる。特に、現在のレッズの攻撃の中心である小泉だ。精度の高い両足のキックに、違いを作ることのできるパスセンス。彼のポテンシャルは、まだまだ計り知れない。小泉はまだまだフィットするだろうし、それに準じて、ルーキー伊藤や、伸び盛りの明本、さらには新加入の西、鈴木の台頭など、シーズン中盤にかけての期待値は、Jリーグの中でも最も高いと言えるかも知れない。

今の浦和レッズには底知れない可能性がある



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