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旅に出る決心をした

こんにちは。豆腐です。

来月、私は一人で海外旅行をしようとしている。

私の渡航歴は、出張で中国に数回、ハワイに一回。いずれも日本人の同僚がアテンドしてくれた。一人きりでの海外旅行経験はなし。

そんな私がどうして海外に行こうと思いついたのか。
きっかけは年末年始に帰省していたときだった。今年の正月は三が日がいい塩梅に並んでいて、10日も休みができてしまった。実家でぼんやりと過ごしていた私は焦っていた。あまりにも暇な休日に、このまま何も楽しいことがなく一生が終わってしまうような気がしたのだ。

以前の記事にも書いたが、コロナ禍前までは楽しかった推し事も、ここ最近はいまいち情熱を注ぐことができなくなっていた。以前は無理やりイベントを作らなくても、追いかけているグループのライブツアーやら何やらで忙しい日々を過ごしていたが、今はそういう楽しいことが減ってしまった。

恐らく、今後の私の人生において、結婚や出産といった大きなイベントは発生しないだろう。それならば、自分自身でイベントを起こしていくしかない。楽しいことを待つのではなく、自分からつくっていかなければと、実家の掘りごたつにあたりながら考えたのだ。

それで、自分が楽しめること、夢中になれることってなんだろうと振り返ってみたとき、思いついたのはいわゆる【聖地巡り】だった。ライブの遠征で地方に行っても、一般的な旅行の楽しみ方をすることがない。温泉とか、有名な観光スポットとか、地元の名産を食べるとか、そういうことより推したちが訪れた場所に行くのが好きだ。地方に行ったときは、彼らが行った場所を探しあて、彼らと同じ画角で、同じポーズで写真をとることが楽しくて、夢中で街中を歩く。

今行きたい場所を考えてみたら、浮かんだのはヨーロッパのある島国だった。
地中海に浮かぶ島国に、推しのアイドルたちが夏休み企画で訪れた動画を見た。カラッと晴れた地中海の空気と、歴史を感じる建物たち。そこで伸び伸びと過ごすメンバーを見て、私も同じ経験をしてみたいと思った。
調べてみると、その国は英語が通じて、物価もそこまで高くなく、チップもないということが分かった。しかもヨーロッパの割には治安がいいらしい。
だんだんと「行きたいな」から「絶対に行く」に気持ちが変わっていった。

いやいや、いきなり一人でヨーロッパは無謀じゃない?ともう一人の私が囁く。まずは韓国とか台湾を経験してからヨーロッパに挑戦したら?と自分でも思う。
でもさ、今行きたいと思っちゃったんだよ!思い立ったときに行かないと、先の事なんて分からない。来年は休みが取れるか分からないし、旅費を捻出できるかも分からない。もしかしたら病気で入院してるかもしれない。旅行どころではないかもしれない。

いまいち踏ん切りがつかない私の背中を押してくれたのは、あきやさんのnoteだった。

1ポンド800円の時代にイギリス旅行に行ったあきやさんのお父様のお話は、私を奮い立たせた。
そして昨今の円安も、海外にいかなければという気持ちに拍車をかけた。普通は円高のときに海外に行くべきだと思われるかもしれない。しかし円安のニュースと、欧米諸国の物価高を見ていたら「この先、大幅に円高になることはないだろうし、日本と海外の物価はどんどんかけ離れていくな」と思ったのだ。実際、今アメリカに行くとすると、物価上昇の影響で1ドル300円だった時代より実質の円安だと聞いた。

円安でも構わない!と決心したとはいえ、旅券とホテル代、現地での観光費用や食費などを足したら、ハイブランドのバッグが買えるくらいかかってしまう。正直、金額を調べて躊躇した。私には決して安くな金額だが、「そうだ、私には100万円が余ってるじゃん」と思い出した。

ずっと追いかけてきたアイドルグループが2020年に20周年を迎えた。ファンの間では、記念イヤーなので海外でコンサートをするのでは、という噂があった。このグループは15周年の際にも海外コンサートを行っており、私はそのコンサートに行かなかったことをずっと後悔していた。来る20周年のときは地球上のどこへでも行こうと決心し、そのために100万円までなら使ってよいと決めていた。
しかしコロナで海外どころか国内の有観客ライブもなくなり、推し事費用は100万円どころか5万円も使われることなく、彼らはそのまま活動休止した。だから私には100万円が余っているのだ!(オタクはこういう訳の分からない理屈をこねがち)

というわけで、費用については気にしないことにした。初めてのぼっち海外旅行。しかも日本からの直行便は出ていない国だ。旅行初心者の私は、宿や飛行機を自力で探して申し込む自信がなかったので、旅行代理店に頼ることにした。ケチらず安心をお金で買うことにしたのだ。
旅行代理店のカウンターに二度足を運んだ。カレンダーとにらめっこし、仕事の調整がつく時期と、お財布事情を考慮し、9月に行くことに決めた。旅行代金に震えながら、全額支払いを終えた。

旅に行くことを決めてから、自問自答ガールズのゆとりさんのnoteを読み込み、ゆとり会の動画を見ている。

あきやさんが書かれたゆとり会レポを貼っておく。

どこでもビューンと行って、アクティブに楽しんでいるゆとりさまに「一人旅のコツはなんですか?」と聞いたら「航空券を買うこと」と返ってきました✈️
すごい…!!
確かに航空券買っちゃったらもう行くしかない。
プランの「プ」の時点ですでにチケットを購入している…!
すごい感動しちゃった。

「一人旅のコツは旅行券を買うこと」という言葉に衝撃を受けた。確かにその通りだ。旅行券を買った私は、一生行くことがないだろうと思っていた国に行くしかないのだから!


母親に旅行のことを話したらすごく心配されてしまった。「誰か一緒に行ってくれる人はいないの」と言われた。友達にも「今は円安だからやめておいた方がいいよ」と言われてしまった。だから誰にも打ち明けずに出国するつもりだ。
…と言いつつ、海外旅行が趣味の友達に会う機会があったので伝えてみた。その子からはとても羨ましがられた。旅行好きな会社の先輩にも話したら「いいね!楽しんできて!」と言ってもらえた。

海外旅行に行くと決めてから、緊張と高揚でずっとドキドキしている。日本国内の一人旅は数え切れないほど行ったけれど、海外は初めてだ。しかも私の英語レベルは超絶低い。恐らく三歳児レベル。
正直、不安はめちゃくちゃある。まず、13時間以上の長時間のフライトなんて経験したことがない。私の腰は爆発しないだろうか。機内でちゃんと眠れるだろうか。イスタンブール空港でのトランジットも不安だ。ロストバゲージにあいませんように。現地のからホテルまで無事辿りつけますように。(タクシーに乗るかバスに乗るか迷っている) 現地の路線バスにちゃんと乗れるか…?などなど。

最初は4泊のつもりだったのだが、折角行くならと日程を5泊に変えた。私は体力がないので、一日に予定を詰め込むのではなく、一日の予定は少な目にして、ゆっくり過ごすことにした。恐らく一般的な観光客がするような旅とは違う旅になるだろう。「せっかく○○に行くならこの観光スポットに行かないと」という考え方は捨てた。行き先は他人軸ではなく自分軸で決める。有名な観光スポットより、彼らが遊んでいた何でもない公園の方が私にとっては価値があるのだ。

実は最近推しグルに色々あって、キャンセルしようかと悩む事件もあったのだけど、この機会を逃したら二度と行かないような気もするから、どうせなら楽しもう。この旅が無事終わったら、私は何だってできる気がするな。

というわけで、無事に帰って来られるよう祈ってくださると嬉しいです。
また、旅に関するnoteを書きます。


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