見出し画像

緊急事態宣言中の動物病院

只今、休みの日は家に引きこもり中だが、仕事はテレワークも時差出勤も全く関係ないのでコロナに怯えながらも普段と変わらず通勤している。とはいえ、家にいて毎日コロナの報道を観ているばかりでは不安が募り、精神的によろしくないので、仕事で動物の事を考えている間は忘れられる瞬間もあり、それは良かったなと思ったりもする。

緊急事態宣言中の動物病院はどういう状態かというと、まず皆さん変わらず来院されてることに驚く。あれ!?緊急事態とは何ぞや?と思ってしまうような危機感の感じ方の違いを目の当たりにすることも。もちろん症状があって病気や怪我の治療が目的の来院はしょうがないことなのだが、そこまで必要のない爪切りやトリミングのみの方、マスクなしで来院される方、お子さん含め家族総出で来院される方もいる。

動物病院は人間の病院と違って、行った所で病気をもらってくるリスクは少ないと考える方もいるかもしれないが、気を付けないとすぐ三密の状態ができてしまう事もある。例えば、窓のない診察室で特に猫さんの診察時は脱走防止の為、扉を閉め切った状態で診察する事もあるのだ。獣医師と看護師と飼い主さんと猫で狭い診察室の中はもう密々となる。

そして今の4月~5月というのは動物病院にとっては繁忙期シーズン。狂犬病予防注射とフィラリア予防の時期が重なるので毎年土日は激混み、平日でも朝から行列ができていたりするので今年はどうなるかと思っていたが、正直例年とそんなに変わりない。皆さん真面目に予防のために来院されている方が大勢いる。

病院での対策としては三密を防ぐ為に、待合ではなく車で待ってもらったり、診察室へ入るのは一人にしてもらったり、必ずマスクの着用をお願いしている。通常の混雑するシーズンに加え、飼い主さんへの案内、携帯電話への呼び出しでいつも以上に時間がかかりお待たせしてしまう時間も長い。

この時期多くの来院がある狂犬病ワクチンについては、市や町の集合注射が中止や延期になったからといって絶対に今すぐ打たなければならないというものでもなく少し時期をずらしてもいいのにな~と思う。(市や町からは中止・延期のお知らせのみで案内が一言あれば違うのに、みんな知らずに4月に打たなければならないものだと思っている人が多い)

混雑している中で、いつも以上に多くの人と接し、通常の薬の説明に加え、コロナ対策の案内で一日終わる頃には私も喉がカラカラだ。特に土日は混むことが予想されて恐怖だが、自分も気を付けつつ大切な動物の為にも乗り越えたいと思う。





サポートしていただけると大変嬉しいです。いただいたサポートはコツコツ貯めて動物の為と地球に役立てることに使わせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。