溶けかけのかき氷

もうこれは私が7さいそこらの、サブカル拗らせ底辺フリーター鬱通信学生になる前の話なんですが、地元の夏祭りでお母さんにかき氷を買ってもらいました。わざわざクソ暑い中テント下？で食べたんです、たしかカルピス味のやつ。
後半下の方がシャバシャバなのを、クソガキの私がべろべろ食べるんですよ。カルピスシャーベットのなり損ないみたいなそれを。でもなんか甘くて美味しかったし、お母さんはその隣で焼き鳥にこにこ食べてて。
楽しかったんですよ。

でも、今私は同じ気持ちでかき氷を屋台で食べられないんだろうなって思います。あれはあの時母が買ってくれた、バカなクソガキだった私が無知のままバカみたいに食べるから感じるノスタルジーの美味しさだったもので。
外出てご飯は最近食べない訳じゃないけど、結局もうあのかき氷が食べられない醜いカスに成り下がった事実が考えるだけで悲しい。赤ちゃんに戻りたい。