性差の日本史という本を紹介してみる

昨日テレビを見ていたら、こねこフィルム様の痴漢冤罪についての動画が話題になっているようだった。

こういうやつであるが、個人的にはこの冤罪がどうとか、女性専用・男性専用がどうだとか、そういうところには一切関心が向かず。
『男性と女性の領域はどこからどこまでなのか』
ということが気になった。そこで思い出したのが、『性差の日本史』という本であった。

日本でジェンダー平等が叫ばれてかなり時間は経ったと思うが、近年では2020年に性差(ジェンダー)の日本史という展覧会が、千葉の国立歴史民俗博物館で開催されている。古代・中世・近世・現代と4つの区分けをし、それぞれ歴史的資料から、性差を考えるという展示であった。
自分はこの展示にはいけなかったし、図録も手に入れてないのだが、新書版で読みやすくなったものがインターナショナル新書から出ていたので読んだことがある。
この本の序文によると、"そもそも社会の中で男女という区分がなぜ意味をもつのか、しかもその区分が不平等や抑圧を生むのはなぜか、なぜ男女という区分を所与の前提とするのかという問いが生まれてきます。"とある。

この本(展覧会)においては大変よく歴史的な整理がされていると思うので(女性の社会的な変化が主な論点ではあると思うが)、興味がある方は読んでみて欲しい1冊ではある。

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