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file.3『発信がもたらした新たな繋がり』

高知県土佐町石原
四国の真ん中にある人口320人ほどの里山、
『いしはらの里』。
高知市からは車で約1時間。
まちを歩けば、お馴染みの顔と
豊かな自然が優しく人々を待ち受ける。••••••••••••••••••••••••••••••••••

『発信がもたらした新たな繋がり』

最近、さとのみせを発信するFacebookグループを始めた。
その名も「さとのみせ盛りあげ隊-want-」。
これは、石原で唯一の生活店舗である
さとのみせの商品紹介を中心に様々な情報発信を行いつつ、住民の方々のニーズ把握にも役立てて
いきたいと考えスタートさせたものである。

まだ始めて1ヶ月も経たないグループではあるが、
投稿への反応や集客に関すること以外で
始めてよかったと思えることがある。
それは、石原に両親や祖父母をもつ、
子どもさんやお孫さんと繋がれたことである。
石原在住ではないが、故郷が石原であり、
石原に深い思い入れを持ち、離れていても家族を想う方々と出会えたことはとても大きなことである。

さとのみせを介して石原の今を伝えることに
より、彼らの懐かしい気持ちや
故郷に対する想いを呼び起こすことにつながる。
また、人口が320人ぐらいの集落では、
人々のつながりが強いため、「互いに見守る(生活を把握する)」という体制が整っている。
したがって、いつでも離れて暮らす親族の方々に
近況を報告することが可能である。

地域に入ると、ついつい目の前にいる人々だけを理解し、何事も知った気分になるときがある。
また、力になってくれる人は、
その地域に住んでいる人に限られると思ってしまう。

今回、獲得した新たな繋がりを通じ、
地域を取り巻く人々は、
そこに住む人々だけでないということを知った。
また、離れて暮らす人は、故郷に対する関心や
応援する意思が強いということも感じた。

地域を活性化するために欠かせない
地域資源の一つである「人」。

集落の今や未来を考えるとき、
どうしても今いる人々だけを思い浮かべるが、
地域とつながりの強い、ゆかりのある人々に
目を向けることも大切ではないだろうか。

そして
彼らを地域に繋ぎ止め(かかわりを保持し)
巻き込んでいく(力になってもらう)ことも
過疎高齢化が進行する集落において
重要なことではないだろうか。

(令和2年5月4日記載)