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【家族移住・留学】2023年振り返り:メルボルン移住1年で実現できたこと

1年の締めくくりに、駆け足ですが、2月にこちらに来てから取り組んできたこと・実現できたこと等を、私自身の振り返りのため & 近況報告&参考になる情報を残すために、書き残しておこうと思います。(あとからアップデートしたりもするかもしれません)。何かしたら参考になることがあれば幸いです!


大晦日ですね。
東京にいた頃の年末年始は、毎年実家に帰って紅白というベタなルーティンを持っていましたが、こちらに来てみて改めて、案外、1年をしっかり区切ることができるよい習慣だったなぁと思う今日この頃です。

というのも、こちらはクリスマス当日に一斉にお店も休暇でお休みに入る一方、年末年始は多くのお店が通常営業しており、New Year's Day & Eve こそ花火などのイベントもありますが、2日からもう世の中は通常運転に入ります。しかもこちらは夏ですが、気温は 10~20度前後。四季があるようでさほどはっきりせず、日本のような「年末感」があまりない。欲張りかもしれませんが、もうちょっとはっきり1年を区切りたい・・・。

真夏感をバックにクリスマスツリー。街には短パンのサンタも多数


それはさておき、今年は人生でも1、2を争う本当に大きなチャレンジの年になりました。実現してしまえば、もう次のことに関心が移りますが、改めて、なかなかにタフな1年でした。家族含めて、日本にいるだけでは決して得られない貴重な体験や成長ができている手応えは確実にあります。Global Citizen として、どんな人とも言語の壁も超えて自在に仕事・学び・遊びができる状態になったか、というと全くそんなことはなく、1年弱ではまだまだとても足りませんが、大きな前進はできたかなと。そんな手応えのある1年でした。

生活基盤の確保

思えば5月頃は毎週、IKEA通いでした

生活基盤については、少し前のエントリーにも書きましたが、約半年を目処に安定するところまで持ってこれました。家族同伴ではなく1人、または大人のみで来る人、または企業派遣で来ていて誰かがオンボーディングしてくれる人は勿論、もっと早いでしょう。

私は大学院で学んでいて、パートナーはフルタイムで日本から持ってきた仕事をそのまましているので、主に週末・朝晩のみでセットアップする前提で、半年。ざっくり、半年というのはどうも1つのコンセンサスのとれたマイルストーンのようです。

最初の2ヶ月は家探しや契約まわり、家具・お金周りのセットアップなど物理的側面を整備、残り4ヶ月は、教育や生活のリズムのルーティンの確立が主だったと思います。今思うと、最初の3ヶ月ぐらいは本当にタフでした。見知らぬ土地(しかも海外)に飛び込んでいるのに加えて、私の場合同時に仕事も離れて生活のリズムが変わり、また季節も秋〜冬で日照時間も短く、転職時のリアリティ・ショックと同様、現実の生活に心身を合わせていくのに苦労しました。多くの学校や会社が、1年を春や夏から始めているのはとても合理的ですね。

一方、とても助けられたのは、多くの人が異口同音に口にしますが、子供達の学校のパパ友・ママ友のネットワークです。日本でも、家を購入したり、子供が学校に通い始めると地域のコミュニティに参加することとなり、そこから助けられている人が多いと思いますが、全く同じです。1人でワーホリなどで来ている人も、何らかのコミュニティに属することで助けられることは多いでしょう。

子育て・教育

最終的にはバンド(吹奏楽・JAZZ)を8つも掛け持つようにまで

教育については、7月まで(つまり最初の3ヶ月)は以前のエントリに書いたように、上の子供(中学1年)は語学学校通いで、はたしていつ中学に入れるのか、という状態だったので、結構親としては先の見えない状態が続きました。晴れて今の中学(ローカルの学校)に入学でき、語学面でもやっていけることが見えてきたことで随分安定したと思います。半年以上経ってみて、本人にも聞きましたが、語学学校はやはり有益だったようです。多少、英語以外の学びが遅れますが、小学・中学の学びの遅れはいくらでも取り戻せるという感覚が得られたことも大きなターニングポイントになりました。

また、子供達がずっと取り組んで来たオーケストラ(or 吹奏楽)を続けられるよう、地域のバンドや学校のバンドを1つ1つ開拓し、音楽を続けられる環境を用意できたのも良かった。活動を幅もクラシックからJAZZに広がり、同年代だけでなく大学生やシニアにも交友関係も広がって、子供達はより豊かな体験ができていると思います。手間はかかりましたが、これは本当に良かった。

ちなみに海外にきて本当に家族や子供達と過ごす時間が大きく増えました(発言からもわかると思いますが)。朝晩の送迎や、週末の遊びなど、親が子供をケアする必要がある場面が日本と比べて非常に多い。はじめは、時間の使い方として違和感もありましたが、今では人生においてとても貴重な時間だと思っています。今思えば日本にいた頃は、ほとんど顔を合わせない週もあるぐらい生活のリズムが異なっていて、あまり一緒に時間を過ごせていませんでした。長くフルタイムの仕事から離れることなど想像もできていませんでしたが、子供が大きくなる前にこうして、まとまった期間で共に過ごす時間を取ることができてとても良かったと思っています(この先、高校生になる頃には一緒にいるな、となるでしょうからね笑)

大学院


the 海外のキャンパス、という雰囲気ですね

経営大学院で2年続く修士課程に通ってきて、ちょうど、全体の半分が終わりました。note には多くの方が海外大学院通学記を書かれているので、詳しいことはそちらに譲りますが、いわゆる Essay と呼ばれる小論文の作成とフィードバックを主体にした学びで、論理と科学的お作法について叩き直されています。これこそまさにリスキリング。リスキリングは、思い切った投資をしてこそなされるものなのかもしれません。ちなみにこれまでに終えた Subject Title は以下。

  • DS 関連

    • Business Analytics and Decision Making

    • Managerial Decision Analytics

    • HR Analytics

  • Business 全般

    • Managing Value Creation

    • Fundamentals of Accounting

    • Entrepreneurial Organisation

  • HR

    • Human Resource Fundamentals

    • People and Capability

    • HR Consulting

とはいえ1年弱経過し、最近は正直なところ、少し物足りなくなってきています(笑)。あるあるかもしれませんが、もっと研究よりのことがしたいなぁと最近感じるようになりました。そこで残り半分の学びをリサーチ寄りのコースに変更できないか検討中です。もしかしたら Doctor まで行く可能性も・・・ ちなみに英語については物足りないどころかまだまだ不足しているので、そちらはそちらで英語で議論する力を高めるために別の大学に通う予定です。

なお大学院に2年も通って、ROIはどうなの? 費用と機会損失に見合ったリターンはあるの?というのが定番の疑問だと思いますが、学業の中身、考え方、多国籍の仲間との協働経験、家族のグローバル体験など、かけがえのないリターンが得られていると思います。10代の頃にこれが経験できたら、それはそれで良かったけれど、今こうして社会人第2ステージも視野に入るタイミングで実現することの良さも、またありました。

一方で、もちろんタフなことも沢山ありました。中でも、これまでフルタイムで企業で働く生活だったのが、ガラっと変わってフルタイムの大学院生活となり、リズムが大きく変わったことは大きかった。前職は上場前後のベンチャー企業で、それこそジェットコースターのような生活だったこともあり、そのペースと比べて活動のリズムが変わるので、「このペースで大丈夫か?」と不安になることもしばしばでした。が、それも新しいリズムが確立したことで解消されました(2度と同じ経験はしたくありませんが・・w)

仕事

オーストラリアの人口は昨年末時点で、2600万人だそうです。こんなに国土が広いのに、日本の5分の1程度なんですね。オーストラリアやカナダは慢性的に人材不足なので、学生ビザで来ても働くことができる点が大きな魅力です。特に大学のマスターのコースに家族と来ると、同伴者もフルタイムで制限なく働くことができるし、博士課程に至っては、給与が出て、子供達の教育費も無料になるという素晴らしさです。こうやって彼らは優秀な人ができるだけオーストラリアに集まるような構造を作り出しているわけです。

そんなわけで私のマスターのVISAの同伴者としてきている家族は、学費こそ無料にはならないののの、日本でやっていたリモートワークの仕事をそのまま継続し、フルタイムで働くことができています。オーストラリアは日本と時差が少ないからこそ実現できたのですが、これができなかったら、今回の移住は実現できなかったでしょう。いろいろ我儘を聞いてくださった方々に本当に感謝しています。

今年は生活基盤の確立や学業の負荷が高かったので、私自身は仕事については今年はスポットで知人の仕事を手伝うレベルに留めました。来年以降は、大学を手伝う予定もあり、いよいよこちらのローカルの仕事に取り組んでいこうかと思っているところです。またリモートワークの普及は、仕事の選択肢を本当に増やしてくれています。こちらにいながらも日本の仕事を受けることもでき、本当に多様な選択肢が取れる時代になりました。そんなわけで来年は、さらに幅を広げてみたいと思っています・・!

遊び

Sydney Myer Musick Bowl で Chic & Nile Rogers 鑑賞

8月ごろから生活が安定してきたことで、メジャーな観光地をはじめ、遊びにも回れるようになってきました。グレートオーシャンロード、動物園、マウンテンバイク、ボルダリング、展望台、ライブ鑑賞、等々。来年はタスマニアや、ゴールドコーストにも脚を伸ばす予定。写真はなかなか載せられませんが学校の友人たちとも、スポーツ、お祭り、はては誕生日会まで随分、遊ぶ機会も増やすことができました。

東京から来たせいか、こちらに来た直後は、東京と比べてエンターテイメントが充実していないために、正直、途方に暮れたこともなんどもありましたが(ウチは都会っ子の集まりなのです・・)、1つ1つ開拓してきて、ようやく週末も充実してきた感があります。とはいえ、やっぱり東京のエンターテイメントの充実と、施設やアクティビティの凝縮性は、やっぱりとてつもなく便利だし、ウチの家族は都会が好きなのだなとも再認識。日本の良さをさまざまなに感じることができた1年でもありました。

最後に

ここまでの旅路を実現するにあたって、親、前職の職場の同僚、パートナーの会社の皆さん、子供の学校の先生、移住や学校入学のサポートをしてくださった方々など、本当に大勢の方の理解とサポートをいただきました。数多くのサポートのどれ一つ欠けても、ここまでこれなかったと思います。本当に感謝の気持ちで一杯です。来年は、いただいているサポートを形ある成果に繋げられるよう精進したいと思います!

それでは皆さん良いお年を!
今日は年越し花火大会をシティに見物に行ってきます。来年もよろしくお願いします!


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