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続 大人になってからファッションを始めようとするあなたに送る「ファッション脱初心者」になるためのガイドブック(裏ルート編)

前回のnoteを公開してほどなく、引用元の彼から「引用するなら連絡してね❤️」というお叱りと共に、氏曰く「裏ルート」まで教えてもらっちゃいました。
これを紹介することを快諾していただけたので、前回の続編としてまとめていきます。
「裏ルート」とは言えども「安、早、楽」の裏技ではなく、より高純度なファッショングラップラーになるための修行道なので覚悟の無い者以外は辞めた方が良い(しかし、実はかなり多くのファッション初心者は気付かないうちにこのルートを歩んで途中で力尽きている)。

①大手セレクトショップに行こう、ただし「トゥモローランド」に限る

「ああやっぱりそこか」と思ったあなたはもう裏格闘技闘士です。

②トゥモローランドのオリジナルを試着しよう

「大手セレクトショップのオリジナル製品を買う」というのは、何も知らないファッション初心者、所謂脱オタが取りがちな選択肢である。
商業施設のテナントにあり店にも入りやすく、接客の圧がそれほどでもなく、とりあえず色々なブランドを取り扱っているので自分に合う服が見つかりそうな気がする。そして、往々にして初心者は、買いやすい廉価なオリジナルを買うことになる。
しかし、そこに罠がある。

ビームスやシップス等の大手のオリジナル製品とは、その店が扱う全ブランドの最大公約数的なデザインコンセプトを持つ。つまり、初心者が一目で認識できるようなデザイン上の特徴が薄い。かつ、値段も取り扱いブランドの3割〜5割程度に抑えられているため、見る人着る人に上質さを感じさせるための品質アピールが相対的に弱い

逆説的ではあるが、ファッション初心者ほど所有の満足感と高揚感に繋がるコンセプトが明細かつ高品質なドメスティックブランドをある程度金を積んで買うべきなのである。コンセプトの押し出しが弱く値段が安い洋服は、クオリティコントロールをした上でコーディネートの方向性を明確にし主体的にアイテムを選ぶための基礎体力が求められるのである。

しかし裏を返せば、所有の満足や高揚感と言った俗情を断ち、製品としての完成度が高いベーシックなアイテムを様々に着こんでいくことで、ブランド買いをしている人間よりファッション基礎体力をより向上させることもできるのである。ファッション修行僧もといファッショングラップラーへの道である

③トゥモローのオリジナルを一定の期間で買い続ける

買う→着続ける→別の服を買うのサイクルを2、3ヶ月に一回繰り返そう。強い評価軸をとりあえず他人から頂くのではなく、自ら評価軸を確立するのがこの裏ルートである。基礎体力向上にはとにかく反復練習である。
これらの服はデザインのごまかしが無いので、着用者の身体的コンプレックスも視覚化されるので、そこに向き合う必要がある。さらに途中で「俺はなんでこんなに機械的に服を買っているのか?」という疑念が頭を掠めると思うが、それは試験官の仙人が見せる幻術なので頑張って無視しよう。不合理に見える決断に身を委ねてこその修行である。

これを続けるとUNIQLOだけでもデッキを組めるくらいファッション理解度が高まるらしい。ここから先はどんな景色が広がるのかは私も歩んだことがないのでわかりません。てへ。

おわり




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