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パキスタン独立75周年記念紙幣

2022年8月14日、パキスタンが独立してから75周年を迎える記念すべき年に、パキスタン政府は記念紙幣の発行を発表しました。その中でも特に注目を集めているのが「75ルピー」記念紙幣です。この紙幣はパキスタンの独立運動と国家の発展を象徴し、国民の誇りと絆を再確認するものとして期待されています。紙幣に描かれているパキスタン建国に貢献した著名な指導者や英雄たちを紹介します。

左から1番目:サイイド・アフマド・ハーン
英領インドのムスリムに対して教育改革や生活向上運動を行った指導者です。ムスリムのための近代高等教育の必要を説き、アリーガル大学を創立しました。彼を中心とする近代改革はアリーガル運動として有名です。

サイイド・アフマド・ハーン

左から2番目:ファティマ・ジンナー
パキスタン建国の父ジンナーの妹です。女性運動を指導し全国パキスタン女性協会を設立しました。また、新生パキスタンにおけるムハージル(インドから移住したムスリム避難民)の定住にも貢献しました。

ファティマ・ジンナー

左から3番目:ムハンマド・アリ・ジンナー
パキスタン建国の父として知られ、独立パキスタンの初代総督です。パキスタンでは、カーイデ・アーザム(最も偉大な指導者)とも呼ばれています。彼の堂々とした姿はパキスタン国民にとっての象徴的な存在であり、自由と独立への闘争を勇敢に導いたことを思い起こさせます。

ムハンマド・アリ・ジンナー

左から4番目:ムハンマド・イクバール
イクバールは英領インド時代の詩人、哲学者、政治家です。ウルドゥー語で書かれた彼の詩は現代において最高峰といわれています。英領インドのムスリムがインドとは別の独立国家を建設することを提案し、ジンナーとともにパキスタン独立へ尽力しました。

ムハンマド・イクバール

75ルピー記念紙幣はパキスタンの通常の貨幣と同様に流通しています。この紙幣の流通によって、パキスタンの国民は日常の取引や経済活動を通じて、自国の独立と発展への誇りを感じることができるでしょう。さらに、75ルピー記念紙幣はコレクターアイテムとしても人気を集めています。パキスタン内外のコインや紙幣のコレクターたちは、この特別な記念品を入手し、パキスタンの歴史と文化に対する興味や愛情を示すことができます。

表の図柄
裏:マーコール(パキスタン北部に生息するヤギ)