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ギルギット・バルティスタン独立記念日

11月1日は、ギルギット・バルティスタン独立記念日です。カラコルム山脈の急峻な山々が続き、その間をインダス川とその支流が流れ、地域の中央部を南北にカラコルムハイウェイが貫く、壮大なこの土地で独立記念日が盛大に祝われます。

祝賀行事
祝賀行事

人々は華やかな民族衣装を着てお祭りに参加し、建物は照明で照らされ、広場や道路は国旗や国民的英雄の写真で飾られます。

民族衣装でお祝いします

ギルギット・バルティスタン州では毎年11月1日が祝日であり、この日に行われる祝賀行事には、州知事、政治家、軍司令官、軍関係者が出席します。国旗掲揚、パレード、授賞式、国歌斉唱、文化イベントなどが催され、地域の団結、不屈の精神、そして自由の精神を心に思い盛大に祝福します。

犠牲者への献花式

ギルギット・バルティスタン州には複雑な歴史的背景があります。1947 年この日、英領インドの準軍事部隊であったギルギット偵察隊により、ジャンムー・カシミール王国最後のマハラジャによって任命されたギルギット総督が打倒されました。そして、ギルギットはヒンドゥー教のドグラ王朝から独立を勝ち取りました。

ギルギット偵察隊

イスラム教徒が多いギルギットは自由が確保され、ギルギット共和国の名で独立国家が設立されました。数日後、ギルギットの住民はパキスタンへの加盟を宣言し、フンザとナガルの両首長は、パキスタン建国の父であるムハンマド・アリー・ジンナーと正式な加盟文書に署名しました。

ギルギット・バルティスタンの人々にとって、独立記念日は年に2 回あります。 ひとつ目は 8 月 14 日、パキスタン全国で祝うパキスタン独立記念日で、もうひとつは 11 月 1 日、ドグラ王朝からの解放を祝うギルギット・バルティスタン独立記念日です。