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ラーワルピンディー駅

ラーワルピンディー駅は、パンジャーブ州ラーワルピンディー市にある、1881年に開通した歴史ある鉄道駅です。パキスタン国内の主要な鉄道駅のひとつであり、この地域の重要な交通の要所として機能しています。

歴史:ラーワルピンディー駅は、19 世紀後半のイギリス植民地時代に設立されました。 ラーワルピンディーを含む英領インドの北部地域と他の都市を結ぶ鉄道駅として建設され、客車列車や貨物列車を促進するために建設されました。

列車ルート:ラーワルピンディー駅の1日の乗客数は約 15,000 人です。 ラーワルピンディーから、 ラホール、ペシャーワル、クエッタ、カラチなど、パキスタンのさまざまな都市を結ぶ主要な鉄道のジャンクションであり、また、マリーやアザド・カシミールなどのパキスタン北部地域への玄関口でもあります。

建築:ラーワルピンディー駅は、イギリス・ビクトリア朝とムガール帝国のデザインが融合した植民地様式の駅舎であり、インド・サラセン様式の建物です。駅の正面玄関はアーチ型の入り口が特徴的で、その外観は複雑な石の彫刻や装飾で飾られており、黄色の砂岩壁を使用することで優雅さが際立っています。また、壁には灯油ランプが飾られ、ホームの近くには大きな古時計と電車の到着を知らせる鐘があります。駅の正面には蒸気機関車が置かれています。

文化:ラーワルピンディー駅は、パキスタンの文学や歌にも登場し、街の象徴的なシンボルとなっています。 駅とその周辺は多くの活気で賑わっています。市内中心部のサダル地区のステーションロードにあり、近くにはラジャバザールやゴルラ・シャリフ鉄道博物館があります。また、パキスタン鉄道の従業員が無料で治療を受けることができる、ラワルピンディ鉄道総合病院もあります。

1930年代のラーワルピンディー駅
1980年代のラーワルピンディー駅
現在のラーワルピンディー駅