パキスタン伝統競技カバディ
カバディは南アジアに深く根付いたチームスポーツで、パキスタンでも大きな存在感があります。
カバディのルーツは古代にまで遡り、戦闘訓練や娯楽の一形態として行われていました。時が経つにつれて、カバディは農村部では大切な競技となり、村の広場で行われるようになりました。ある説によると、ゴータマ・ブッダが娯楽としてプレイしたという記録もあります。
ルールは、１チーム１０名で、各チーム７名がコートに入り、２チームで争います。最も大きな特徴として、競技中に攻撃者は「カバディ、カバディ、カバディ……」と発声し続けなければならないという決まりがあります。
カバディの形式には２通りあり、「サークルスタイル」とも呼ばれる「パンジャービカバディ」は、屋外の円形フィールドで行われる伝統的な形式で、もう１つの「スタンダードスタイル」は、屋内の長方形コートで行われる形式で、アジア競技大会などの国際大会でも採用されています。
2016年には、アジアカバディカップがパキスタンで開催されました。この大会は、パキスタンが主催するアジアカバディカップ３回目のシーズンであり、ワカントのスポーツ複合施設で開幕されました。
パキスタンではカバディリーグの出現を目の当たりにして、カバディへの関心が再び活性化しています。ワールドカバディリーグ (WKL) とパキスタンスーパーカバディリーグ (PSKL) がその顕著な例で、これらのリーグには国内外から一流の才能が集まり、ハイレベルなカバディを披露し、選手たちにプロとして戦う機会を提供しています。
