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三毛猫の謎解明へ、九州大学らプロジェクトチーム発足

三毛猫とは、3色の毛が生えている猫の総称である。外国ではキャリコと呼ばれるこの猫は、日本国外では比較的珍しく、珍しい猫として認知されている。しかし一つこの種の猫には疑問があった。それはなぜか子供がほとんどメスであると言うことだ。三毛猫と交配をするとなぜかオスが生まれないという謎があり、すでに60年以上前に疑問視されていた。しかし今までその謎は一切解明されていない。さらに三毛猫から生まれたオスの場合でも生殖機能を持たないことが多いのである。この謎を解明するために九州大学らが立ち上がった。このメスしか生まれないと言う傾向は三毛猫だけでなく、さび色の二色猫でも同様の傾向が見られている。

猫カレンダー2023

三毛猫遺伝子探索プロジェクトチーム

三毛猫遺伝子探索プロジェクトチームは九州大学を筆頭に、東京大学・国立遺伝学研究所・九州工業大学などの動物研究者で構成されているチームだ。分子生物学、遺伝学、獣医学、生命情報科学などの最先端の知識と技術をもとに、三毛猫の解明に挑むというプロジェクトチーム。プロジェクトで使用する研究サンプルは、獣医師が通常の診療や保護活動の際に得た三毛猫の血液・細胞などを使用するようで、ネコ自体に負担を強いることはないと言う。

その他の研究

同研究所ではなぜ、メスが多いのかと言う疑問だけなく、三毛猫がどのようにして茶・黒の色素合成に関わるのかという仕組みの解明を目指していくと言う。三毛猫の遺伝子を解明することで、三毛猫の謎を解き明かしていくと言うのだ。

三毛猫マグネット

クラウドファンディング

この三毛猫の謎を解き明かすプロジェクトチームの研究費用はクラウドファンディングで募っていた。募集を始めて約1ヶ月で目標額500万円を超えており、2023年1月31日の23時で募集は終了。これから本格的な研究が始まることになる。注目度の高さが良くわかる金額だ。ネコ好きの間でかなり期待が集まっており、応援コメントも多数、プロジェクトチームへ届けられていると言う。

言い伝え

古くから、三毛猫に関する言い伝えがある。日本では農耕時代から米を守るため、ネズミ退治のために猫を飼育するようになった。オスの三毛猫を船に乗せると、遭難することも転覆することもないと言われている。これはオスの三毛猫が福をもたらすと言う言い伝えがあり、実際に乗組員も何の被害も合わなかったと言うのだ。猫が騒げばシケになり、眠れば天気平穏であると信じられていた。日本では「招き猫」というものがあり、ぬいぐるみやおもちゃなどになっているが、三毛猫をモデルにすることが多いのである。これは三毛猫が福をもたらすと言う言い伝えが基になっている。



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