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コーヒーを淹れる技術のはなし|なみなみをつくる#4

自分たちのお店はカフェだけがメインのお店ではない予定だが、日常的にカフェ営業をするため、ちゃんとカフェとして機能しているレベルにしなくてはならないと思った。

飲食店で働いた経験がアルバイト程度にしかなく、できることは少ないが、出したいコーヒーなどがあったので、ちゃんとおいしい状態で出せるようにしたいという気持ちもあった。
いっそ機械に頼ってコーヒーメーカーやエスプレッソマシンを使って安定した味で提供するのも手だと思ったが、規模を考えてもハンドドリップが現実的に思え、まずはコーヒーに関する知識をつけるためにみなみがスクールに行ってみることにした。

札幌市内で参加可能なコーヒー教室はいろいろなお店でやっているようだったが、開催頻度は様々な様子で、内容も初心者向け基礎、ハンドドリップ(基礎から応用まで)、エスプレッソ系やバリスタ向けのものなど多様だった。

ひとまず、スケジュール的に一番日程の近かった、横井珈琲のスクールへ。
ドリッパーの形状や素材の種類など、恐らくコーヒー好きな方には初歩的な内容を分かりやすく実物を用いて教えてもらえ、WEBでいろいろ見ているだけの状況よりもとても理解が進んだ。座学と実践の内容で税別1,000円とお手頃。
雑味のないスッキリとした味わいや香りを出すことに重きを置いていて、横井さんの技術と味へのこだわりがすごく確かなものなんだなと感じる会だった。

スクールをきっかけに道具をちゃんと揃え、ちゃんと計って作ろうと強く思い、これまでは挽いた豆を買っていたのを辞め、手挽きミル、デジタルスケール、温度計、コーヒーサーバー、電気ケトル、ケトル(0.7L)を購入した。
ちなみにそれまで持っていたのは、ドリッパー、ケトル(1.2L)で、コーヒーサーバーはガラス製の背の高いピッチャーを使っていた。

コーヒーを淹れるための道具は、WEBサイト「珈琲白書」をとても参考にした。この頃から何かを選んでいかなければならない事柄がとても増え、検索の上位にくるというのも理由のひとつだったけれど、様々なことを調べる際のひとつの指針としてとても参考にしていた。いつか由仁町のお店にも行ってみたい。

コーヒーサーバーを探したときのポイントは、割ってしまうという怖さもあり、ガラス製でないもの、一杯の量の目安でなく数字表記のもの(結局デジタルスケールで量を見るので本体の数字は見ず、表記無しでもよくなった・・)で、口が広く洗いやすいもの、電子レンジや直火使用はできなくて良い、あとできれば高くないもの・・と探していたら、カワハタの大学の同級生の実家の会社「曙産業」が作っているコーヒサーバーを発見し、購入。
ちなみに曙産業は、ごはんのくっつかないしゃもじを最初に開発した新潟の会社で、餅スライサーなどアイデア商品などを製造している。

道具を揃え、日々の豆の種類や量、手挽きミルの目盛りも調整しながら、お湯の量、湯温、時間などを記録しながら、飲んだ感想もメモして振り返りながら練習していき、それまでずっと淹れてきたコーヒーが「お店の味っぽくなってきた・・!」となったので、コーヒースクールの効果はすごい・・!!となった。

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その後、徳光珈琲のスクールへ通ってみることにした。毎月開催していて、基礎編、ドリップ徹底編などの内容で継続して学べる点が魅力だった。たっぷり2時間の座学と実践で税込2,500円から。講師の徳光さんが淹れたものと自分のもの、他の受講者のものをすぐに飲み比べるなどを通して、自分の手クセなども感じられた。この教室を経て、ドリッパーをKONO式にした。

応用編では同じ豆を焙煎度合いを変えたものをドリップして飲み比べができる回があった。焙煎度合いによって淹れ方を変える等、一筋縄では習得できない内容だったが、意識するだけでもコーヒーの味がおいしく変わるような気がした。毎回、おいしいコーヒーをつい飲み過ぎてしまい、技術の差にクラクラしながら帰路についていた。開業に関する相談にも乗っていただけたことも本当に良かった。

あとは練習あるのみ。そして実践がなければ力はつかないので、オープンから逆算して12月上旬にどこかで間借り営業をさせてもらうことにした。

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