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間借り喫茶のはなし|なみなみをつくる#5

間借りのお願いをしたのはヒルニネル。よく行っている狸小路7丁目にあるおいしいダイニングバーで、自分たちが運営している音楽フェスにも協力や出店をしてもらっているお店。
ずっとお店づくりの準備・進捗も気にかけてもらっていたが、間借りを相談すると本当に快くOKしていただいた。

日程を決め、そのために必要なものを一式揃えた。
(ついにここで徳光さんにおすすめしてもらった電動ミルも購入した)

↓間借り用に揃えたもの↓

カップ&ソーサー / マグカップ / 紅茶カップ / ほうじ茶カップ / コースター / ケーキ皿 / 豆皿 / ジャム皿 / ミルクピッチャー / グランデグラス / フレンチプレス(紅茶・ほうじ茶用) /ミルクパン / 茶こし(ほうじ茶ラテ用) / スティックシュガー / ガムシロ / 紙ストロー / ケーキサーバー / ケーキ用フォーク / トースター(スコーンあたため用) / 水をそそぐやかん / 電動ミル / 小さい水切りカゴ / 会計用iPad・スタンド / 領収書 / エプロン etc...

出すメニューも精査し、デザートも何回も作っては検討し続け、間借りのための練習を家に友達を招いてさせてもらったりもした。

自家製のデザートのみだと足りないと感じたのと、お店として友人のもの・気になるお店のものなども扱いたいと思っており、友人であるパンとビールの店「good sleep baker (通称:ぐっすり、お店は東京都世田谷区の松陰神社前)」の小林由美さんに連絡。クリスマスシーズンにのみ作るシュトーレンの時期とも重なり、取り寄せて間借り喫茶で出すことに。
実店舗でも同じように限定などでぐっすりのパンを出せたらと思っている。
(一度頼んでお取り寄せした”金木犀のカンパーニュ”は絶品だった・・!)

コーヒーについても同様に、友人のもの・気になるお店のものをと考えており、自分たちの音楽フェスで外のエリアの制作・運営を担当しているEarth Friends Campの絹張さんが上川町で焙煎しているキヌバリコーヒーを。ナチュラル精製で甘い香味が特徴で、グアテマラやエチオピアは初めて飲んだときから自分たちにとって新鮮な驚きのある味わいだった。

もうひとつは、かねてから豆やグッズを取り寄せたり、フジロックに向かう道中で買って朝食で飲んだりしていた新潟県燕市のツバメコーヒーへ連絡して、豆を購入した。2種類を提供するなら焙煎度合いは変化をつけたく、自分たちにも馴染みの深い深煎りのイヌワシブレンドを選んだ。大塚いちおさんデザインのロゴやグッズもとてもかわいく、キャニスターも重宝している。

↓決まったメニュー↓

メニュー

間借り喫茶は12/5(木)〜8(日)の4日間。ヒルニネルの営業が夕方からなので、営業時間はそれまでの13:00-16:00の3時間で、前後1時間ずつ準備・片付け時間とし、初日は準備時間をさらに早めにした。
席数は2名×4席と4名×1席の最大12席。カウンター席は通路確保のために無しに。
荷物は食器や調理道具類など全てで、無印コンテナ1つ、IKEAバッグ1つ、リュック2つの量となり、他に一部調理道具やお水・カトラリー入れのグラスなどはヒルニネルからお借りした。期間中はお店のバックヤードに荷物を置かせてもらった。
準備や片付けはカワハタもいるが、営業自体はワンオペでできるようにみなみ1人で行うことに。

初日の来店は3名。かなり少ないが、これは想定していた範囲。3名のうち1人目の方は通りすがりでふらっと入ってくれたので、路面店の強さを改めて感じた。もう1名はみなみが勤めていた会社の後輩。すぐにSNSで拡散してくれてありがたかった。もう1名はSNSで知って来てくれた方。この方もインスタですぐに上げてくれて、翌日の他の方の来店につながり、インスタすごい・・となった。SNSで間借り営業スタートの告知やメニューやコーヒーとデザートの紹介などもしていくと、拡散もしてもらえてフォロワーが増えていった。

2日目の来店は10名にもなった。平日の目標を10人と設定していたので、一安心。基本的に宣伝をまだSNSでしかしていなかったが、それを見て気になって来てくださった方もたくさんいらっしゃった。
久しぶりの友人・知人や親戚まで来てくれて、ありがたい限り。ただ、10名の来店でもタイミングが重なるとかなりバタバタしてしまい、話したりはほとんどできない状況だった。
間借りがスタートしてから24時間体制でインスタのフォロワーが増えていっていて、土日もワンオペでちゃんとお店がまわるのか心配にもなった。

3日目は土曜日。来店者数は16名だった。コーヒーが飲めない人も一定数いることは気になっていて、開店時の投稿を紅茶とシュトーレンにしてみたところ、お茶目的で来店していただけたりした。またこの日は数日のなかでは気温が高めで、アイスコーヒーやアイスカフェオレなどの注文もあって初めてグランデグラスを使用した。混み合って入れないケースがあったがたまたま友人で「後から来てもらえたら助かる・・・」ができて助かった。その他は絶妙に時間帯がずれていて、恐ろしくお待たせすることはたぶんなかったかと。たぶん・・・。
この日は片付けに時間がかかってしまい、ヒルニネルの方に食器洗いを手伝ってもらったところ3倍くらいのスピードで、自分もこれから頑張らないとなと感じた。

4日目は日曜日。来店者数は14名。出足が遅めだったが後半に重なり、結局お待たせした方にはかなりお待たせしてしまうことになってしまった。この読めなさが実際に開店してからも課題になりそう。久しぶりに会う友人が数日前からおおよその時間を予約してくれていて、予約はありがたいなと感じた。
キヌバリコーヒーの絹張さんが上川町から#札幌discoverのシンポジウム出席のために来札していて、お店にも来てくれた。
最後は仲間うちのみになり、ワイワイ片付けて、打ち上げと称してヒルニネルでごはんを食べて帰宅した。

間借りは練習のためという理由が大きかったので、知り合いに少し来てもらえるだけでも良いと思っていた面もあるが、蓋を開けてみると、友人・知り合いが56%、通りすがり・SNS経由が44%という結果だった。
「実店舗もオープンしたら行きます」「楽しみにしています」と言っていただけ、うれしい経験となった。ヒルニネルに初来店の方も多くいて、居心地が良くごはんやお酒もおいしいお店なのでぜひまた足を運んでもらえたら。

ヒルニネル
https://twitter.com/hilninel

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