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工事計画のはなし|なみなみをつくる#2

見つけた物件に無事入居できることになり、具体的にお店づくりを進めていくことになった。
物件は3階建の戸建物件で、1階が事務所利用されていたスペース、2-3階は住居スペースになっており、1階と2階で入口も分かれている。
1階をお店にする計画だが、もともと飲食店では無かったため、十分な厨房設備はなく、そこから作らなくてはいけなかった。D.I.Y.である程度作ることも考えていたが、水道やガスをどう引っ張ってくるかなどは知識もなく、勉強しながら自分たちである程度やるとなるとオープンまで結構かかりそう・・・となり、知識の無い部分は誰かにまるっとお願いしようということにした。

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運良く、自分たちの出身が美術学部で(カワハタはデザイン学科、みなみは建築学科)、内装デザインの仕事をしている先輩がいる!ということで、相談することにした。

その先輩は、アトリエリュウの山本龍さんで、かつて在籍していた事務所は多数の飲食店やホテルも手がけていて、経験も豊富。その事務所にみなみは大学4年の頃に模型のバイトで少しだけお世話になったこともあった。

そういえば仕事用の机として毎日使っている立派な天然木の一枚板のテーブルも、一時期、事務所をシェアして仕事をしていた縁もあって、龍さんからカワハタが譲り受けたものであった。

そんな繋がりもあり、相談メールを送ったら、ぜひ携わりたい!と言ってくれて、物件の情報や希望を送ったら「ヒマなわけじゃないんだけど」「息抜きのついでに」と言って毎日のようにプランが送られてくる・・・!厨房の位置など、当初自分たちで考えてみたのとはまるで違う提案ばかりだったが、間取りに対する考察や頭の引き出しの豊富さなど、これがプロと素人の差・・・!とテンションが上がった。

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メールでやりとりを続ける中で、物件の確認ついでに打ち合わせをすることに。すでに5つものプランが送られてきていて、その中から理想に近いものをベースに話を進めていった。

大家さんは、改装に関することを快くOKしてくれる方で、とてもありがたい。素敵なプランを前にさまざまな夢が膨らんだが、やはり自分たちの予算には限りがあり、それに合わせてやること、やめることを詰めていった。

○お願いすること
・現場管理
・解体
・床と壁のフロア・タイル貼りや塗装
・防音対策
・厨房スペース造作
・バックヤードづくり
・電気工事
・ガス、給排水工事

○変更、計画取りやめ、もしくは後日追加工事
・天井を抜いて格子状の造作→クロス仕上げのみ
・サッシ(窓)の入れ替え→とりやめ
・素敵なクロス→安いクロスに
・エアコン設置→後で設置できる仕様に
・内装に合うストーブ→いったん備え付けのストーブを使用
・新品の厨房機器→ほぼ中古で揃えることに変更
・厨房の造作棚→いったんとりやめ

○自分たちで準備
・照明器具
・美装
・カウンター席
・椅子、テーブル、机、棚、什器
・看板

追加の工事はできるかわからないけれど「儲かってから考えよう」と自分たちを納得させて、いよいよ工事がスタートした。

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