詩│龍の瞳
月の女神が微笑み
綺麗な満月と
ゆれながらのるブランコ
月明かりがどこまでも
届いて静かで透き通った
やさしい夜
まるで笑っているね
静かに鮮やかに
月糸に照らされて
シロツメクサ、紫陽花、カヤ
ススキが浮かぶように初夏の錦を織る道
月明かりを背にしたアスファルトに
ハッキリうつる自分の影
一人じゃない気がした
もう一度振り返って
その瞳におやすみ
鱗雲が満月をすかして
大きな龍の目のようにうつる
ゆっくりと泳ぐ龍の雲海が
どこまでもどこまでも広がる
夢の中へと
君のもとへと
夜のしじまを泳いでゆく
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