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金鳳花の家

神に罰される日を待っていた
照る田園
光る竹林
耀う星々
それら光の中に佇む
たおやかな神に
罰を与えられ
この世から捨てられる日を

いつも孤独にはなれなかった
飛ぶ罵声
沈む表情
添う人間
それらの憂鬱の中
しがらみという言葉を知らずとも
そういう感覚を持っていた
私の家は金鳳花の家だった

神に罰される日を待っていた
金鳳花の家で静かに死ぬ日を
誰の心に住むことなく
眠る日を待っていた
しかし罰は与えられなかった
私が罰を望むから
たおやかな神は
罰が無意味だと知っている
知っている

照る田園
飛ぶ罵声
光る竹林
沈む表情
耀う星々
添う人間
全てが私の罪を知っていた
私自身があの家を
金鳳花の家にしたのだと知っていた
知っていた

それでも
神に罰される日を待っていた
全てに赦される日を待っていた
私が消えた金鳳花の家で
笑い声が響くのを待っていた

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