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優しさ

優しさの中で生きているから
優しさの怖さしか知らない。
陽射しを背に受けている時
あたたかく感じながらも
背中が焦げているのを知っている。
それを見過ごすわけにはいかなかったのだ。
寒いところに出た時に
恐ろしさと冷たさに触れたけれど
もう焦げることはない。
背中の火傷は自分では癒せないので
火傷を癒してくれる人を探して
冷たい夜の浜辺をただ歩く。

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