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適応障害とわたし@2020/10/31

昨晩のことはよく覚えていない。仕事を終えてクッタクタの状態で帰ってきてから鬼レモンとブラックサンダーをガブ飲みした。
終業時間なんてとっくに過ぎて心も体もしんどいのに帰れない。否、帰らせてくれなかった。会社の中にいるだけでも気分が落ち着かなくて息が詰まる。そう8月に上司には泣きながらも相談したのに、上司は顔色を窺うどころか次々と指示を出しまくった。はやく帰りたい。ここから逃げたい。震える指でなんとかパソコンを操作するたびに呼吸がどんどん苦しくなる。頭の中は真っ白。
頼まれたタブレットPCの設定が完了した後、急いで社用PCと私物を片付けて帰り支度をする。会社でぶっ倒れてたまるものか。これ以上、会社に貸しをつくるとロクなことにならない。呼吸を落ち着かせてお先に失礼しますと告げて玄関に向かおうとした直後、上司の待ったが入った。嫌な予感しかしない。「来週の出勤なんだけど。11/2は一応有給奨励日なんだけどさ〜、11/3の祝日に休むなら他の日はフルで出てほしいんだよね〜」とマスクの上からでも分かるほど満面の笑顔で告げられた。
何ふざけたこと抜かしてんだコイツ?思考停止してフリーズした後、心の中で真っ先にそう思った。
いくら減薬できたと言っても、わたしの適応障害は寛解したとは診断されていない。それに、主治医の先生から日中の仕事は体調面と精神面の状態を加味した上で、無理のないペースで慣らしていきましょうと耳にタコができるほど言われている。
それなのに、上司はいつでも体調を崩しかねない状態であるわたしの意思を無視して、勝手に勤務日数を決めた挙句、残っている手持ちの有給をはやく消化しろと命令してきた。これパワハラじゃないの?
カレンダーを手にしてニコニコと話してくる上司の顔なんか見れなくて、心も体も満身創痍だったわたしは「とりあえず月曜日はなんとか出ます」とだけ伝えてフラフラと会社を後にした。

帰りの電車の中。目を閉じて電車の揺れに身を委ねながら、湧きあがる苛立ちと哀しみをどう昇華させようか物思いに耽った。
メンタル疾患の種類も薬の副作用や離脱症状も味わったことのない人間が、いけしゃあしゃあと他人の体調と有給の使い方に首をつっこむな。今日は朝から元気に活動できていても、翌日は涙が止まらなくてベッドから起きられない状態になることなんてザラ。だから今の体調を基準にして予定を立てたとしても、自分の意思に反して体調を崩すことを念頭において行動しないといけない。
1月に会社へ復帰して約9ヵ月。そろそろ1年が過ぎようとしているのに、誰ひとり適応障害とうつ病のことを詳しく知ろうとしない。
バカ真面目に無理して仕事の時間を増やしたら、それこそ症状が悪化しかねない。自分で自分の首を締めるのと同じだ。それに、上司の思うツボになんか絶対にはまってやらない。
帰宅して荷物を片付けて鬼レモンとブラックサンダーを交互に口にしながら、無知であることを知らずに生きている人間ほど、他人を傷つけることでしか生きていく術を知らないのだなぁと心の中で嘲笑した。

晩ご飯を食べてお風呂に入った。そして、アロマトリートメントで手足のマッサージをしてから寝る前の薬を飲んだ。そこまでは覚えているけれど、どうやってベッドに入って眠ったのかまでは覚えていない。目を覚ますと朝の6時で、枕元にはアイマスクが転がっていた。とりあえず、ハッピーハロウィン。
明日はついにアロマテラピー検定の試験日。また1つレベルアップする日がやってきた。だからこそ、本番まで気を抜いていられない。いつも通り試験対策を万全に整えて、明日は余裕のよっちゃんで試験に臨みたい。
でも、あまりに部屋が寒すぎて布団から出られない。北側に位置してる部屋の空気が恨めしくてたまらない。毎年この時期は冷蔵庫みたいに冷え込むので、布団の中で着替えを済ませてからでないとベッドの中から出られない。
今日もベッド横のイスにある部屋着を引っ掴んで、布団の中で温めながら着替えたけれど、いつの間にか力尽きて二度寝ルートにまっしぐら。7時過ぎまでぐっすり状態だった。
今度こそ起きよう。起きないと朝(個人的に10時までは朝の扱い)が終わってしまう。ストレッチとアロマテラピーの勉強をしないと。ギターの練習はその後で好きなだけやろう。
ポヤポヤした頭で予定を立てながら、布団に包まり直す。寝たらダメだ。寝たらダメだ。寝たらダメだ。
…で、気がついたら三度寝に突入していた。ダメだこりゃ。

明日は10時から試験が始まるんだから、絶対に寝坊するんじゃないぞ!朝のストレッチ中やアロマテラピーの練習問題を解いてる最中、栽培しているミントの水やり中に、何度も自分に言い聞かせた。ハロウィンのお菓子を食べながらも、頭の中は明日の試験のことで頭がいっぱい。

やっぱりロータスのビスケットは美味しい。カラメルとシナモンの味がカプチーノによく合う。カプチーノに浸して食べるとさらに美味しい。
チュッパチャップスは昨晩、酔っ払った勢いで「ハロウィンだし安いし在宅ワークのお供に食べよう」と思ってポチった。まさか夜中に注文して翌朝に届くとは思わなかった。虫歯に気をつけて食べよう。

チュッパチャップスをコロコロと口の中で転がしながらギターの練習。レッスン室で日光浴をしながらポロンポロンと音を奏でる。おそらく1番セロトニンがドバドバ出た日だったかもしれない。静かなレッスン室の片隅で上手くないギターを好き勝手に弾いてるだけなのに、頭と心の中がいい塩梅に空っぽになって心地いい時間だった。

適応障害と診断されて1年が過ぎた。
休職していた時期は朝から晩まで泣いてばっかりで、毎日「泣くな!」と母親に怒られた。自分でも泣いてる理由が分からなくて、泣き止みたくてもそれが出来ない自分に嫌気がさして、また泣いて… それの繰り返しだった。
1月に会社に復帰したものの、電車は怖いし他の社員の顔はまともに見れないし、会社に行っても何もできないし、会社に向かうたびに「どうしてわたしはここにいるんだろう?」と自問自答を繰り返した。
そんな時に気まぐれに始めたのがnoteでの日記。
その日あったことや感じたこと、思ったことを自分の言葉で正直に書く。たったそれだけ。
それだけだったのに、まさか今日まで1日もサボらず続けられるとは思わなかった。ありがとう日記もホメホメ日記も3日坊主にすらならなかったのに。

日記がめんどくさいと思ったことは一度もなかったわけじゃない。どんなにめんどくさいと思っても、書き始めてしまうと筆(?)が止まらなくなって永遠に書きたいことを書きまくってしまうから。
けれど、ここでなら自分の気持ちに嘘をつかず、ありのまま思ったことや感じたことを書いてもいいと決めたことで、今までスルーしていた気持ちや思いに気づけた。本当にやりたいことも見つかったし、おかげでケアストレスカウンセラーの試験も合格できた。アロマテラピー・インストラクターや産業カウンセラーの資格も取りたくなった。
日記によるメリットデメリットの話はネットにうじゃうじゃ溢れているけれど、わたしにはメリットしかなかった!ありがとう、過去の自分!

日記の更新は今日でいったん終了(仮)。そろそろ今の会社と決着をつける準備を始めなきゃ。
でも、もしかしたら日記とは違う形で何か更新を始めるかもしれない。その時は、今よりもうちょっと文章力がアップしてるといいなぁ。いや、ブログも書いてるんだからアップさせないと死活問題なんだけど。
あ、そうだ。過去に更新した日記を月毎にマガジン化してまとめなきゃ。毎日更新していたとは言え、別の記事とゴチャゴチャになっちゃうから。

とりあえず、今日まで日記を書き続けた自分、本当にありがとう。大好き。大切なことをたくさん教えてくれて感謝しかないよ。
また気が向いたら帰ってくるね。

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