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「私のあしながおじさん」を全話見ました!

アニメログというYouTubeチャンネルでアップされている(違法じゃないよ(笑))、「私のあしながおじさん」を全話見ました。

このひとつ前に見たのが「ナンとジョー先生」だったのですが、そちらよりは少し成長した思春期向けの作品です。
「ナンとジョー先生」は小学生ぐらいの子が親子で見てもとても感動できる作品だと思うのですが、「私のあしながおじさん」は一人で見てほしいですね(笑)

「私のあしながおじさん」は孤児院出身の主人公「ジュディ・アボット」が孤児院を運営・支援している後見人に見染められ、ハイスクールへ通わせてもらうことになり、そこからルームメイトとの出会いや、ハイスクールでの様々な出来事を経てジュディが素敵な女性へと成長していく物語です。

孤児院出身だったジュディはお金持ちに偏見があり、孤児院という場所にも引け目を感じ、孤児院を運営している大人にも過ごしてきた過去が嫌なイメージを持たせるのです。でも、様々な経験を通して、物事に対しての違った見方を知り、ジュディは成長していきます。

この違った見方で成長していけることというのは気づきや出会いがなければ達成できずに成長しないままになってしまいます。
そしてそれは、心を開き、柔軟な思考を持っていないとできないことなのです。

名作劇場のお転婆系ヒロインは大体思い込みが強く、先走った行動で失敗しがちですが、本当はそれが人間らしくていいのかもしれないと最近は思っています。
逆に言うと、現代は正論で詰められるから、そういう天真爛漫でお転婆な子って受け入れてもらえない社会なのかなって、気もします。
アニメのヒロインでこれ系の子ってあんまりいないですよね?

例えばぶっ飛んでるキャラのとかはいるけど、こういう人間らしいかわいさのあるお転婆さんって昔のアニメにはたくさんいるのに最近みないなぁと思っています。
こういう子が起こすトラブルで生まれる、人との関わり合いでの友情や愛って意外と大切な気がするんですよね。

印象的なのは、最初の「子供」って感じのジュディとハイスクール卒業前のジュディの印象の違いです。
ハイスクールを卒業するときには素敵なレディに成長しているんですよね!
この変化が素晴らしいです。堀江美都子さんのお芝居の変化、ぜひみてほしいです…!

それから、堀江美都子さんの声なんですけど、なんでしょうね…このザ・ヒロインって感じの声。私が感じるに、島本須美さん、堀江美都子さん、池田昌子さん…この方々はなんていうか、品のあるヒロインですよね…

芝居として作ったものではなく、本来のお声の素敵さというか、そういうのを感じます。育ちなんですかねぇ…

また、この作品は主にジュディとあしながおじさんの手紙のやり取りが重要なんですが、自身が学んだことを最後にあしながおじさんに手紙を書くんですよね。
この最後の語りと、「ジュディ・アボット」という名乗り。

これがすごくいいんですよね。しみじみするというか…
これがまた毎回やっぱりジュディの気持ちに沿ってニュアンスが違うんです。さすが名作劇場で3回もヒロインをやってらっしゃるだけあります…!

この作品での大きなテーマは「ジュディが孤児であった過去を乗り越えて前向きに生きられるようになるまで」です。
ジュディは孤児院出身でしたが、卒業式では最優秀生徒として生徒を代表しての挨拶をしています。
これはただただ援助を受けていたわけではなく、本人も相当努力をして勉強したということなんだと思います。
やはり、運だけですべてうまくいくことはなく、本人の努力も大事だということですよね…
自分も自分のやりたいことのために頑張りたいと思います。

私のあしながおじさん
全話はこちらから視聴できます↓
https://youtu.be/zgtFnvSFoNg

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