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Agileって結局何だったのよ。


最近のビジネスにおける圧倒的バズワードは、Agile。 


そして言葉が定義されないまま、それっぽさのみが強調されるのはバズワードの常である。Agileもご多分にもれず、「どうしたら日本企業はAgileになれるのか」「これからの時代はAgileな組織が勝つ」みたいなキャッチ要素として使われ、定義があまりはっきりせず実態が見えないことが多い。

「我が社はもっとAgileになるべき!!!」と鼻息荒くする人のほとんどは、「Agileって何ですか」と聞かれたら、「ほら、あれだよ、生産性高くウケるサービス・製品を開発できるイケてるアレだよ...」というぐらいの抽象度の答えしか返すことができないだろう。

今までAgile関係のビジネス書・論文・コンサルの書いた記事を読んで、私が得た答えも彼らと殆ど同じで、Agileって何かと言うと、結局のところ「スピード感をもって顧客が欲しがるものが作れる」ということ。
つまり、古くからの商売のキモってことで新しいことでもなんでもない。多分江戸の商人とかもおんなじこと言ってた。当たり前体操。だから、「Agileという言葉」はそれぐらいの抽象度で、言葉自体には「なんかカッケー」以上の価値は特にない。

そのフワフワしたAgileについて、言葉で説明し尽くそうとするのは筋が悪い。何故なら、「所謂Agile」で求めている成果・結果・ゴール、はそれぞれの組織によって違うはずだから。終点が違うのに、行き方が一様になるはずがない。

と、なると、ここで大事になるのは「その組織特有のAgile」をどう構築できるか、なのではないか。言葉は何でもいい。Agileっていう言葉でワクワク出来て、その言葉を得た後の行動に変化が出るのなら、Agileでいい。多分それだけのことなんだと思う。

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