「成熟した保守」のための一冊
https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594070038
本書の概要
本書を読んだ感想
本書の刊行年は2014年であり、第2次安倍政権が誕生してから数年が経った段階であり、保守というと安倍晋三応援団みたいな勢力とネトウヨみたいな勢力が多かったときであったが、これはまともな保守である。
本書は5章立てとなっており、「成熟した保守」、「政党の近代化」、「財政は国家の礎」、「外交と軍事」、「憲法」を取り上げる。「国」を愛するが故に「政府」には批判的な態度で臨む「成熟した保守」として、党領、組織、議員の3つを備える「近代政党」を速やかに誕生させ、デフレ化での消費税増税というセオリー無視の政策を推進させないこと(これは現実にはできなかったが)、軍事と外交は表裏一体であるということも理解した上でリアリズムに基づく「外交戦略」を立てること、現行の憲法改正にあたり条文を変えるかどうかは最後として、その前に憲法観=国家観を決める必要があることと真正の保守には何が必要かが記載されている。
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