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シンウルトラマンはシンゴジラとは別物だった

脚本庵野秀明、監督樋口真嗣、日本が誇る特撮もののリブートとくればシンゴジラ。あの作品と似ている点もありつつも、ゴジラとウルトラマンをリブートする意味は違うなぁとしみじみ感じましたね。

シンゴジラと似ている点①日本政府が有能すぎる

日本に謎の生物が出現。これを禍威獣といい、これを退治する専門部隊が禍特隊。この部隊が有能。さらにこの部隊に理解のある政治家が公安にも内閣にもいる。コロナを巡るドタバタと比べると、あまりに違う(が、別の他国政府含め、コロナで理想的な動き方が出来た政府は皆無だから仕方ない)。シンゴジラでは無能な内閣が中盤にいなくなったが、その演出すら不要。

シンゴジラと似ている点②せりふ回しがくどいのに早い

登場人物たちは変なセリフ回しをとにかく早口でみんな話す。違和感ありすぎて違和感がない世界。

シンゴジラと似ている点③CG、日本映画では頑張っている方

ハリウッド映画、ボリウッド映画、中国映画の順にCGのレベルが落ちていき、日本映画は中国映画よりもさらに下という現状。が、シンウルトラマンはCG結構頑張っているほう。CGって、結局はいかにCG職人を投下できるかとCGの精度を束ねる製作陣の2つの掛け合わせだと思うので、庵野作品だと後者のところが厳格。CG、悪くない。

シンゴジラと違う点①ウルトラマンリブートものは初めて?

ゴジラはハリウッドですでに2回もリブートされてる。ゴジラはスピルバーグはじめ、アメリカの、いや、世界中の映画作家に影響を与えたがゆえだ。ウルトラマンはというと、映画のリブートは今回が初めて(のはず)。ただし、別惑星人という同一コンセプトでありながら、現代的な社会変化も取り入れたテレビシリーズはずっと継続している。テレビシリーズで色々な世代と接点があるという意味でゴジラとは明確に違い、ガンダムシリーズに近い。

シンゴジラと違う点②主人公の違い

ゴジラはゴジラを巡る人間が主役。ウルトラマンはウルトラマンが主役であり、別の惑星のひと。それを観ている人間たる我々と距離感があるといえばある。ゴジラは人間が恐れているものや科学の暴走に対するメタファーでもあるし。

興行収入100億円超えるか?

最後に興行収入の見通しを。ヒット作10億円超え、大ヒット作100億円超えとすると、大ヒット作になりそうな作品。シンエヴァ100億越え無理だべーといっていたが、庵野作品のパワーはすごいし、この世界観は今の世の中には受け入れられている。まあもう一度劇場に行くかと聞かれたら、もういいかなと思うが。

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