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いま、両立できなくても〜#人生は、もっと、自分で決めていい#薄井シンシア

ワークライフバランスなんてもういらない

「人生は、もっと、自分で決めていい」

子どもが産まれて復職するかどうか、
保育園から呼び出しがあったらどうするか、
小学校にあがるときにどうするか。
そこには前提として
「どうやって両立するか」
ということが、当たり前のようにあったと思います。

なので、衝撃です。
ワークライフバランスなんてもういらない、とは。

とはいえ、仕事を諦めたわけでも、生活をないがしろにしたわけでもありません。「同時期に育児と仕事を両立させること」を諦めたのです。
一日とか一週間といった短いスパンでワークとライフのバランスを取ることをやめた。そのかわり、一生の中で帳尻を合わせればいい、と考えたのです。

「人生は、もっと、自分で決めていい」

毎日ツナワタリ

「仕事と育児の両立」はキャリア相談の中でも頻出かもしれません。
わたし自身について言えば、
「後に続く人に道を作らなきゃ!」と”両立”していました。
少なかった同性の先輩に
「どっちかじゃなくて、どっちもとっていいんだよ!」と言われたことも
あったかもしれません。
そして、自分が先輩の立場になり、
”両立”の方法のようなものをアドバイスしたり、
相談にのることもしばしば。

振り返ってみると、道を作ること、それは誰にも頼まれていません。
わたし自身が、「そうやって頑張っている自分」を肯定したかった、
それに尽きると思います。
もしかしたら、「あんなふうにはできない」と、
「後に続く人が行きたくないイバラの道」を作っていたかもしれません。
そのくらい、ツナワタリだったように思うのです。

どっちも、じゃなくて、どっちか、という考え方

子どもが大きくなってから”両立”が難しくなりました。
キャリアっていろいろあるもので、
教科書通りに「小学生になったら手が離れます」なんてことはなかったわけです。いろいろです。

先輩のアドバイスのように、どっちもとってきました。
今まで頑張って”両立”してきたものを簡単に手放せない、
そんな思いが強くありました。
そこで知ったのが「限界」という二文字です。

両手に抱えられる総量は決まっていて、
何かを持とうと思ったら、何かを手放さないとならない
そういうこともあると知ったのは、
子どもが結構大きくなってきてからでした。

頑張って”両立”することもいいけれど、
自分がコントロールできない「限界」を知ることも大切なのですね。

”両立”も一つの選択肢

『人生は、もっと、自分で決めていい』では、
著者の薄井シンシアさんが、
お子さんを出産したことをきっかけに専業主婦になり、
17歳で手が離れて、アルバイトからはじめ、
現在はホテルの日本法人の代表を務められるまでのことが書いてあります。

大好きだった仕事を辞め、仕事と”両立”するのではなく、
一時的に”育児”に専念され、今またバリバリ働くに至るまでの
在り方や考え方、具体的に準備したことなど。

”両立”が前提であり、どんな風に両立するかを伝えるものではなく、
「”両立”もひとつの選択肢だよ」と言われたのは、
これまであまりなかったのではないでしょうか。

人生を長いスパンで考えたときの”両立”

どうしても短い視点で物事を考えてしまいます。
その渦中にいるときはなおさらです。
「点」で見るのではなく、「線」で人生を捉えたとき、
ある一点で”両立”するのが難しかったら、
長い期間で結果的に”両立”するということもできる。

育児と仕事の両立相談は、他の相談と同じように、
白が200色あるのと同じように、
十人十色だから。

自分の中にある「前提」をはずして、
「限界」に向きあいコントロールできることに集中する、
そんな考え方をくれる本にヒントをもらうのもいいな、と思います。

#薄井シンシア
#人生は 、もっと、自分で決めていい

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