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駅チカ新聞 国際版: 「日鉄が宝山鋼鉄との合弁を解消、日中協力の歴史に終止符―台湾メディア」

今回は「日鉄が宝山鋼鉄との合弁を解消、日中協力の歴史に終止符―台湾メディア」について見ていきましょう。

Record China:  28/7/2024

「日鉄が宝山鋼鉄との合弁を解消、日中協力の歴史に終止符―台湾メディア」

「日本製鉄は7月23日、中国の鉄鋼メーカである宝山鋼鉄との合弁事業を解消し撤退すると発表した」

「宝山鋼鉄との合弁会社で自動車鋼板事業を行ってきた宝鋼日鉄自動車鋼板についての契約が8月29日に期間満了することに伴い、関係当局の承認を条件として資本を引き揚げる」

さすがに、日本製鉄も中国の危険を察知?

「日中友好を最もよく象徴するとされた新日鉄と宝山鋼鉄の合弁事業の終了が発表された、半世紀以上続いたトウ小平による日中経済技術協力の時代の終焉を示すものだ」

「中国は日本製鉄から多大な技術援助を受けて世界最大の鉄鋼生産国となり、もはや日本に頼る必要はない」

つまり、技術を取られただけ。

「新日鉄の派遣団員の記憶によると、空港には毛沢東語録が山積みされ、製鉄所内のいたるところに壁新聞や宣伝スローガンが貼られ、作業員は安全靴も安全帽も着用していなかった。製鉄所内には住宅地があり、子どもたちが走り回っていた。労働環境も設備も近代的な企業のものとは全く違っていた」

「宝山鋼鉄製鉄所が建設された...海外からの最良の原材料の調達を前提とした、中華人民共和国として初めて「経済性最優先」で導かれたものだった」

「宝山鋼鉄製鉄所の建設に協力した新日鉄は、関係する企業を含めて技術者や各級管理職など1万人以上を上海に派遣した。しかし開始当初は日本側と中国側の間に多くの摩擦が発生した。日本人作家の山崎豊子が著した「大地の子」では、この製鉄所の建設を巡って大きく異なる日中の文化の深刻な衝突が描かれている」

「当時の新日鉄首脳は中国の製鉄所建設を支援する構想を「中国の安定はアジアの安定に貢献するものであり、日本も貢献しなければならない。われわれにできることは技術支援であり、日本は技術面で1歩だけ先を行けばよい」と受け止めていた。すなわち、進んだ技術の大部分を中国に教えてよいと考えていた」

これが間違いの始まりかもしれません。

「しかし中国のその後の製鉄業の発展は、日本が考えていたよりも、さらには中国側の想定をもはるかに上回っていた。宝武鋼鉄(宝鋼鉄は後に武漢鋼鉄と合併)の陳徳栄董事長(会長)によれば、当初の構想では鉄鋼生産1億トンを目指...しかし、中国の鉄鋼総生産量は2017年には8億トンを超え、現在では11億トンに達している」

「2000年以降は中国の急成長が日米の製鉄業を脅かすようになった」

「米国鉄鋼協会は13年に、「中国の鉄鋼ダンピングにより過去10年で最大の危機」「50万人が失業の危機に直面」と主張する声明を発表」

「17年に発足したトランプ政権は、対中貿易戦争で真っ先に鉄鋼とアルミニウムに関税を課した。米国ではそれまでに、鉄鋼会社が集中する五大湖周辺などが「ラストベルト(製造機械がさびついた地帯の意)」と呼ばれるようになっていた」

前回の反中国トランプ大統領を作ったのは中国自身というとこになります。

対日本でも

「日鉄は21年に、合弁会社である宝鋼日鉄が無方向性電磁鋼板に関する特許権を侵害しているとして、訴訟を起こした...そして日鉄が23日に中国側との合弁事業の打ち切りを発表」

「日中関係が「禍福はあざなえる縄のごとし」といった将来を見通せない新たな時代に突入したことを示す」

関わり合いになりたくない国その1。

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