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アイドルを撮りたい〜特典会の撮影技術論(38)LightroomのAIノイズ除去

今、写真界隈で話題のAIノイズ除去。
4/18にlightroomがアップデートされデスクトップ版のみAIによるノイズ除去が搭載された。

このAIノイズ除去、既に様々な方にレビューされているので、風景写真ではどうだとかポートレートではどうだとか、ここでは取り上げない。

やはり本稿では

このAIノイズ除去、特典会の撮影で使いものになるのか?

興味はこの一点のみである。
とは言え最近はフラッシュを導入していることもあり、高感度撮影をすることが無い。大抵ISO1600ぐらいで、α7RⅢといえどもノイズはさほど気にならない。
なのでまず、暗くなりがちなライブ撮影の写真から試してみよう。

ライブ写真のノイズ除去


180mm f/2.8 1/125 ISO3200
みさみさ

スマホサイズで見る分にはノイズは気にならないかもしれない。しかし1/125のシャッタースピードだと動きのブレ(モーションブラー)が気になってくる。最低1/250は欲しい。

アップにするとザラザラが目立つ。PCのモニタやA3、A4サイズで印刷すると汚く感じてしまう。

では、AIノイズ除去をかけてみる

4月のバージョンアップで追加されたボタン
古いPCなので25分もかかっているがRyzen9 5900+RTX3080のPCだと10秒ほどで出来上がる

デフォルトでは50だが、ちょっと強めに60にしてみる。

ザラつきぎ消えた。


比較
左がAIノイズ除去後。右がオリジナル。

ノイズが無くなったのに、細かい髪の毛はよりはっきり見える。

それでは従来の手動ノイズとどう違うのか?

左がAIノイズ除去。右が手動ノイズ軽減。

手動ノイズ軽減の輝度は60。ノイズが残る上に細い髪の毛が薄くなってしまう。

これなら感度をISO6400に上げてもいけそうだ。
そうなると暗いライブ会場でもシャッタースピード1/250にして、動きブレに悩まされる事もなくらなる。

もっと高感度の写真で試してみる


ZEISS Batis 135mm f/2.8 1/125 ISO12800
3年前のきらちゃん。ちょっと幼い。

三年前のビラ配りの時の写真。この頃は路上ライブとかもやっていた。2周年ライブの宣伝だったが、今年は5周年ライブ。隔世の感がある。

秋葉原の駅前だったがかなり暗かった。このザラザラの写真にAIノイス除去をかけてみる。

適用量80


比較

80だとツルツル過ぎるか。ともあれISO12800でも十分使える。

では特典会ではどうなのか?


50mm f/2.8 1/125 ISO3200
またしても、みさみさ
接写なのでピントが甘い


オリジナル
ノイズでザラザラ

今回は適用量を50と100の2タイプ作ってみた。

上からオリジナル、適用量50、適用量100

細部を見るとこの程度のノイズだと50も100もそんなに変わらない。しいて言うと50の方が好きだ。

このAIノイズ除去があれば高感度の撮影も、もう怖くない。暗い場所でフラッシュを焚かないという選択肢ができるのは、写真の幅が広がるという意味で大きい。

AIノイズ除去のデメリット


大満足なAIノイズ除去なのだがいくつかデメリットがある。まずAIノイズ除去で生成されるDMGファイルがでかい。
そしてそのファイルの大きさのせいか、DMGファイルを触るとアンドロイド版のlightroomがよく落ちるし、windows版のlghtroomもファイルアクセスがもっさりとする。
このあたりはversion upでその内なんとかなるだろう。

あとはAIでピントを直してくれるツールを作ってくれれば完璧だ😏


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