お絵描きなんて嫌いだ。
私は絵が描けない。
壊滅的に絵が下手クソだ。
中学時代の美術の成績は2。
その後は絵を描くことを避けてここまで生きてきた。
「誰だって最初からうまいわけじゃない。練習して上手くなるんだ」と言われてしまうかもしれない。
そんなことは重々わかっている。
絵を描くために練習する時間が私にとっては苦痛だった。
昔、一心不乱に自由帳に絵を描く友人の隣で私は本を読んでいた。
「なんで、ずっと絵を描いていられるんだろう?」
そう思った瞬間、彼女は私を見て言ったのだ。
「なんで、ずっと本読んでいられるの?」
私は「趣味で絵を描く」という人の気が知れなかった。
私がこんなにも嫌いな「絵を描く」という行為を、誰にも強制されていないのに出来るんだろう。
本気でそう思っていた。
彼女は国語の授業以外では本を読まなかった。
彼女にとっては「暇だから本を読む」という私の行動の方が不可解だったんだろう。
今、こうやって文章を書いているのもそうだ。
私は誰にも強制されていないのに、勝手に文章を書いて、勝手に公開している。
文章を書くことが嫌で嫌でたまらない、出来る限り避けたい、と思う人だって沢山いるのにも関わらず。
誰かにとって楽しいことが自分には難しい。
自分にとって楽しいことが誰かには難しい。
何故だか自分の周りには絵を描く人が多い。
中学時代、ゴリゴリの運動部にも関わらず、文化部の中でも最もディープな存在だった美術部の部室に入り浸り、邪険にされながらも読んでない漫画や観てないアニメの話をずっと聞いてた頃から何も変わっていない。
結局好きなのだ。
自分には見えない確度から世界を見ている人を横で見ているのが。
P.S.
リモート飲み会で絵を見せるだけで爆笑が取れたので少しだけお絵描きが好きになりました。(私はいたって真面目です)
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