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激務のイベント制作会社社員がコンビニでアルバイトした話

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昨日、無事、バイトの面接に落ちました。
どうも引きこもりのアラサーです。

いよいよ引きこもり生活も長くなり、人間としてダメになりそうな予感を感じ始め、事務系のバイトをしようかと思ったのですが、本業の毎週2時間の定例会議が原因で落ちました。

副業・Wワーク、全然歓迎されてねぇじゃん!
これが大人の本音と建前か。。。

我、寿司打、秒6回ぞ?

まぁ、いいんですけど。

引きこもり生活は自分でスケジュールがコントロールできてしまう分、全てが「後でやろう」「明日やろう」「来週でいいか」と後回しになる。
自分で〆切を設けたところで、誰にも迷惑かかんないしなぁー、と思うと結局守れない。
全ての効率を上げるためには外部からの刺激は必要だ。

これはもうウーバーイーツ始めるしかないのだろうか…。
とにかく、何か都合のいいアルバイトを探している人が居たらお声がけください。
パソコンとかちょっと使えます。

焦るアラサー

実は大人になってからアルバイトを始めようと思ったのはこれが初めてではない。

就活でしくじった私は1カ月のフリーター期間を経て「雇ってくれる会社」に就職した。
その会社の社風が合わず1年で辞めてしまったが、その会社のおかげでイベント産業の存在を知ることができたので感謝している。

2社目が今の会社。6年間ここにいる。
唐突だが、私は自分のキャリアがわりと気に入っている。
トップオブザワールドを目指したわけでも、フロンティア精神があったわけでもない。
まさに「何もない場所を選んだ」。
実際は何もない場所しか選べなかったのだけど。
どこの会社に行ったらどんな仕事ができるかなんて企業分析もろくにしないまま、入れた会社で働いた結果こんなにやりたかった仕事のど真ん中を進んでいる。
これはとても幸運なことだ。
あまりにも幸運すぎるから、たまに働くことの意義を見失ってしまう。

もう何年も前から「オリンピックが終わったらどうしよう」という思いがあった。
2020年に向けて全力で走っているけど、その先に何が残るんだろう。
この空虚感が何に由来するのかわからない。
とにかく焦っていた。
周囲の人にこの焦りが理解されなかったのは、はたから見たら「順風満帆」だったからだ。
やたらと資格試験を受けてつかの間の安心感を得ようとする根本にも、この焦りがあるのかもしれない。
「オリンピックが終わったら30歳になってしまう」
きっとこれを「クォータークライシス(下記記事参照)」と呼ぶのだろう。

(ないとーさんのnoteはいつもわかりみが深すぎて窒息する)

思いつめるアラサー

数年前。
ありがたいことにちょっと出世した。
ジョブリーダーとして現場に立つことも増え、たびたび大手制作会社にも出向にも行った。
携わった案件を並べていくと、なかなか錚々たるメンツだ。
仕事には不満は無かった。
だけど働き手としての自分の存在意義にとても悩んでいた。
何かを変えたい、変えなきゃいけない、と思いつめた結果...

コンビニのレジ打ちのアルバイトを始めた。

その頃の私の仕事量を知っている人は、どこにそんな時間があったんだとビックリするだろう。

駅前のコンビニ。
6時~9時までの早朝勤。
出社するサラリーマンを見送っていると、自分も会社員でこれから会社に行くことなんか忘れて不思議な気分になった。
まるでパラレルワールド。
自分には関係ないところで回っている世界を見るのは新鮮だった。

悟るアラサー

ちょろっとコンビニで働いたぐらいで悩みが解決する程、世の中は簡単にできてはいない。
しかし、わかったことはいくつかあった。

私の代わりはいくらでもいる。
だけど、その時間に私がレジに立たないと店は回らない。
私が何者であろうと関係ない。割り当てられた作業をこなすことが求められている。

一人で作れる車が公道を走ることは無い。
まさに「世界は誰かの仕事でできている」
イベントの仕事だってそうだ。
「自分じゃなくても出来たかもしれない」「自分は必要なかったのかもしれない」と思い悩んだところで何も生まれない。
実際、私じゃなくても誰かがやったのだ。
だけど、その瞬間にそこにいたのは私だった。それがすべてだ。

企画書を書いた広告代理店の社員だって、テントの足にウェイトを置いたアルバイトスタッフだって、自分の力で出来上がったものにプライドを持っていい。
誇りを持つのも、誇りを持たないのも自分の勝手であり、他人がとやかく言う権利はない。

結局、自分も、誰かも、ちっぽけだ。
だけど、きっと見上げた空は青い。
ちっぽけであることへの肯定は負けでも逃げでもない。

結局そのコンビニでは1年くらい働いた。
オーナーが変わったのをきっかけに退職した。

オリンピックが終わったらどうしようの答えはまだ出てないが、現状オリンピックが始まるかどうかもわからないので、そこを目指すのは賢明ではないのかもしれない。
私はこうやって興味持ったことに1個1個ぶつかって、やってみたけどわからなかったねー、を繰り返して大人になっていくのだろう。

「悩んだ数が多い人ほど、いつか人を救えるチャンスも増えてるってことだ。」
悩める30歳の先輩が言うなら間違いない。
とりあえず、またアルバイト探したり、なんだり、色々やってみます。



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