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苦手なテレアポと、ちょっと前向きに向き合う

ベンチャー企業に入社してはや1ヶ月。

変化の激しさに目を細めながらも、なんとか元気に社会人のスタートを切れている。
幸いにも人間関係面で絶対性格が合わない人・苦手な人は(少なくとも今は)いない。
1週目で人事労務周りと社会人の基礎的な研修をリモートで受け、
2週間目からは出社が始まり、事業部での研修が始まった。

そして今では研修の一環としてのテレアポに大変苦戦する毎日。
その向き合い方を少し変えることで、少し心が軽くなる気がする。

1,テレアポとは

学生の方や他業界の方の中には、「テレアポ」という言葉になじみがない方もいるかもしれない。

「テレフォンアポインター」の略、これがテレアポだ。
電話による顧客との接点作りを目的にした伝統的手法で、デジタルが普及する前、特にリモートワークが活用され始める前には主流の方法のひとつだった。

大手企業を中心としたそれなりに知名度のある企業、または地域に代表されるような実績と信頼、継続的な顧客のある企業ではその需要は少ない。
しかしながら、まだ有名ではない多くの企業や、他地域・他領域に参入したい企業などは、新規顧客の開拓が求められる。その手段として、テレアポが使われるのだ。飛び込み営業と異なり実際に足を運ぶ必要がないため、時間の短縮も可能となり、無駄を省いた営業方法と言える。

だが、今はオンライン時代。
リモートワークが普及したこともあり、そもそもテレアポをかけても「担当者が不在」のことが増えた。
(もっとも、営業電話の断り方として「不在」と言われる機会もあるが)

また、SNSや問い合わせフォームを活用した接点づくりなども行われ、テレアポ一強時代は終焉を迎えたようにも思う。

2,テレアポの試練

営業手法としてはオーソドックスなテレアポ。
しかしながら、上述のようにテレワークが普及し、そもそも担当者に繋がらないということが増えた昨今。

それだからか、僕の所属する会社では、テレアポ3件獲得を目標数値に定め、研修を行っている。
この3件という数は他の企業と比較して、あるいは過去の研修を受けた先輩方にとってはかなり少ない数に思えるかもしれない。
しかし在宅勤務の状況を考えると、また、サービスが飽和している現状を考えると、この3件という数がとてつもなく遠く感じる。

これは、テレアポを受ける側の気持ちになればわかかもしれない。
仕事で忙しい中で突然電話がかかってきて、時間を取られる。必要のないサービスを提案される。直近の作業を一度止めなくてはならない。重要顧客であれば困るためとりあえず電話には出なければならない。なんという迷惑。

もちろん、アポインター側はただやみくもにかけているわけではない。
噂ではToC企業の中には「タウンページの上から順に電話かけてけ」といった苦行を強いられる企業もあるようだが、ほとんどの会社は実際にニーズを調べ、自社サービスがそのニーズを満たすものとの確信を得て架電している。

しかしどれほど調べても、直接聞かなければ相手のニーズはわからない。
他社サービスで十分という場合もあれば、今はニーズがないということもありうる。
だからこそ、テレアポでは断られる回数も多くなり、結果としてつらい仕事になってしまう。

3,「あと1件」がつらい時に

それでもなお、経験を積むことで僕は2件のアポを取得することができた。
架電した数は考えたくもないが、同期と比較しても、1件1件向き合ったテレアポを行ったつもりだ。

しかしあと1件が取れない。
同期はすでにアポイントを取得し、次のステップに入っている。
自分だけ取り残されたような気持ち。
それを受け入れなければならないつらさ。

自分は同期と比較して、ニーズを探れていなかったのか?
何を改善すればいいのか?
考えても答えの出ない悶々とした道を試行錯誤する毎日。

そんな、ちょっと疲れてしまったときには、
自社サービスがお客様の課題解決に繋がった姿を想像するようにしている。
人間も相性があるため、万人受けするわけでは決してない。
それと同じで、サービスも万人受けする者はない。
ましてベンチャーの知名度もないサービスなんてなおさらだ。

しかし、それが届いた瞬間。
お客様からそれを感謝された瞬間。
そのイメージは、残念ながら完全にはまだ持つことができていない。
ただ、想像するだけでちょっと気持ちが楽になるのは僕だけだろうか。

きつい瞬間もずっと続くわけではない。
あと1件取ればテレアポから解放される。

そうした思いを以て、お客様と誠心誠意向き合いながら、
最後のアポを決めていきたい。

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