意味不明会話.txt（其之三）「しわ三十二」

まえがき

※意味不明会話シリーズ。第一回は30、第二回は31という連続した整数を、測らずともテーマにしたので、次は32にしておきます（笑）

甲「問題です。しわが気になり始める年齢といえば？」
乙「そうだな。まぁ、30歳を少し過ぎたあたりかな」
甲「ほぼ正解ですね。32歳が正解です」
乙「ああ、しわ32（4×8=32）ね」
甲「ありゃ、種明かしがバレたか」
乙「お手々のしわとしわを合わせて」
丙「南無～」
甲「ナム、なら 7×6=42 だな。42歳は「死に」に通じるから厄年でもあるし」
乙「いや、普通『しちろく』っていうけどね」
丙「人生辛いことばかりやな」
甲「そんなこともない。僕らはシクシクと泣くが、ハハッと笑う」
乙「つまり悲しいことは 4×9 = 36 あっても、笑うことは 8×8 = 64 もあると」
甲「そうなのよ。それを合わせて 36＋64＝100」
丙「で、100 という数に何の意味があるのかな？」
乙「特にない気がする」
甲「まぁ、100点満点とかに慣れていると100イコール全てという錯覚を起こすんやな」
丙「それよか、9×9 = 81 だ。苦しみに更に苦しみが重なることが 81 もあるんだぜ」
甲「で、残りの 19 は？」
乙「とりあえず、肉十八（2×9 = 18）」
甲「まだ 1 だけ残るけど」
丙「それよか、焼肉行こうぜ。焼肉じゅうじゅうで 10×10 = 100。ほら、みんなの好きな100点満点だ」
乙「つまり人生の全ては焼肉ということか」
甲「弱肉強食の世界だけどな」
丙「弱肉強食と焼肉定食、間違えやすい四字熟語だな」
甲「テストに出ますよ！」
乙「中坊の頃テストでウケ狙いでそう穴埋めに書いたら、職員室に呼ばれましたが」
丙「それで、先生に焼肉定食おごらせたんか」
乙「うん、おいしかった」
甲「ほんとかよ！」
乙「まぁ、今流行りのSDGsだと弱肉強食は否定しているようだが」
甲「ああ、あのカラフルなやつね。ようわからんけど」
丙「どっちみち自然界は弱肉強食なんだけどなぁ」
乙「生きていくのも疲れるね」
甲「いい加減、焼肉行きましょうか」
乙「うん、甲のおごりでな」
甲「ワ・リ・カ・ン！」
丙「ケチだなぁ、もう。そんなんじゃ女性に嫌われるぞ」
甲「俺ら三人とも男同士じゃねーか……」
乙「まぁ、初デートが焼肉とかで、喜んでくれる女性もレアだと思うけどな」
甲「やっぱりウェルダン」
丙「そっちじゃないし」